研究課題/領域番号 |
19K11678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
中川 大 中部大学, 応用生物学部, 准教授 (40397039)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ABC輸送体 / 骨 / 筋肉 / 脂肪 / 成長 / 栄養学 / 細胞・組織 |
研究開始時の研究の概要 |
本申請課題では、仮説「運動器の健全な成長・機能は、ABC輸送体によって支えられている」を起点に研究を展開し、研究期間内 (2019-2021年度) に次の3つの課題を解決する。そして、「ABC輸送体は、どのように運動器の成長・老化に連関するのか?」という学術的「問い」に対する解答を提示し、歩行障害のリスク診断/予防/治療法の確立に貢献する。 課題1:骨・筋肉・脂肪組織においてABC輸送体の影響を受ける詳細な部位を同定する 課題2:運動器の成長・老化におけるABC輸送体相互の関係を解明する 課題3:骨・筋肉・脂肪の質と量の制御における栄養因子とABC輸送体との連関を解明する
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研究成果の概要 |
本申請課題では、Abca1, Abcb4, Abcc5遺伝子を独立して欠損したマウス3系統を対象にして、骨・筋肉・脂肪に対する各遺伝子の影響を評価した。その結果、野生型マウスと比してAbca1遺伝子欠損マウスおよびAbcc5遺伝子欠損マウスの骨長が有意に短いことを見出した。また、野生型マウスと比してAbca1遺伝子欠損マウスおよびAbcc5遺伝子欠損マウスの脂肪重量および筋肉重量が有意に少ないことを見出した。一方、Abcb4遺伝子の欠損に起因する影響は、骨・筋肉・脂肪に認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、「ABC輸送体は、運動器の成長/機能を体内で調節している」という独自の仮説に基づいた研究を進展させ、「運動器の成長/老化」・「ABC輸送体」・「栄養/シグナル伝達因子」の連関を分子レベルで理解することを目指している。 本研究の完成は、「発育不良」や「運動器障害」を導く分子機構の熟知に加え、「発育不良」や「要支援・要介護・寝たきり」の個人差予測、食事・栄養補助療法の考案へと我々を導く。したがって、本申請課題は、「橋渡し研究」への発展を左右する基礎研究としても大きな価値がある。
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