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栄養性肝ミトコンドリア代謝破綻と自己炎症の解明、RNAメチル化修飾に注目して

研究課題

研究課題/領域番号 19K11692
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

高山 房子  岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (10236367)

研究分担者 合葉 哲也  岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (00231754)
古田 和幸  岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (50644936)
檜垣 和孝  岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (60284080)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードNAFLD/NASH / RNAメチル化 / インフラマソーム / エピジェネティクス / 酸化ストレス / 自己炎症 / 食習慣 / ミトコンドリア / 偏栄養 / ALKBH / RNAエピジェネティックス / 栄養エネルギー代謝 / RNA / 慢性炎症 / 異所性脂肪 / NASH / 腸管上皮バリア / エピジェネティック
研究開始時の研究の概要

肝臓は、栄養代謝および生体構成分子合成の首座の臓器であり、過剰(偏倚)栄養に曝されての機能破綻が、メタボリックシンドローム (MS:代謝症候群) 疾病の主因として考えられる。そこで、MS生活習慣病の根底にある栄養性肝代謝異常と慢性炎症について、過 (偏倚) 栄養への暴露で惹起される、(a) RNA-エピジェネティックス (RNA-EG, メチル化修飾) と肝ミトコンドリア代謝ストレスおよび (b) 自己炎症反応の作動原理を解明する。この知見に基づき、抗MSの新たな標的として、RNA-EGおよび肝ミトコンドリア呼吸鎖複合体Ⅰ障害に注目した制御機能特性の評価系の確立と共に創薬に向ける。

研究成果の概要

メタボリックシンドロームが根底の生活習慣病発症・増悪化に共通するエネルギー代謝の破綻と慢性炎症の誘発が、RNAメチル化修飾を介する可能性を、ヒトNASHリスクを上昇させる要因の再現飼養により発症させた脂肪性変性肝疾患 (脂肪肝を呈する病態, NAFLD/NASH) モデルで実証した。エピジェネティクスとは、DNAの塩基配列による遺伝情報は変化せず、遺伝子発現が制御される仕組みのことで、DNAやヒストンへの後天的な化学修飾が示されていた。本研究結果は、栄養ストレスによるRNAのメチル化修飾とALKBH発現の変化は栄養エネルギー代謝の破綻と慢性炎症を招く遺伝情報の翻訳変化をもたらす可能性を示す。

研究成果の学術的意義や社会的意義

高脂肪と高糖含有食の摂取習慣 (偏った食習慣) やカロリー過剰摂取習慣などの栄養ストレスとメタボリックシンドローム疾病の因果関係は広く受入れられている。
メタボリックシンドローム根底の生活習慣病発症・増悪化に共通するエネルギー代謝破綻と自己炎症に繋がるRNAメチル化修飾変化を、糖質・タンパク質・脂質の3大栄養素の代謝を担い手かつ栄養エネルギー代謝の司令塔臓器である肝臓の疾患NAFLD/NASH病態で明らかにできた本課題成果は学術的に新規性が高く、抗メタボリックシンドローム機能特性の新評価系の樹立や確たる治療薬のないNASH治療薬や技術の新提案に直結し、産業的かつ社会的に極めて有意義である。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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