研究課題/領域番号 |
19K11698
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
辻 まゆみ 昭和大学, 医学部, 教授 (40155544)
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研究分担者 |
小野 賢二郎 昭和大学, 医学部, 客員教授 (70377381)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | アルツハイマー症 / アミロイドβ / ポリフェノール / 併用療法 / 抗酸化作用 / 神経細胞傷害 / Aβ凝集抑制 / ミリセチン / クルクミン / アルツハイマー型認知症 / 健康食品 / フェルラ酸 / EGCG |
研究開始時の研究の概要 |
急速な高齢化に伴い、世界の認知症有病数は増加の一途をたどっている。認知症のうち約70%を占めるのが ADであるが、いまだ根本的な治療薬がない深刻な状況であり、病態の解明・治療薬開発が急務である。Aβの脳内蓄積が原因の一つとされているが、AD発症後にAβを除去しても、多くの神経細胞死が生じた後ではもはや手遅れである。そこで、AD発症の数十年前よりAβ標的の処置を開始する予防研究が重要と思われる。本研究では、AD病態解明と根本的予防・治療法の開発に向けて、最も毒性の強いAβオリゴマーによる神経細胞傷害に対する予防として、誰もが容易に手に入れられ、長期に使用できる最適な健康食品を探索する。
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研究成果の概要 |
アルツハイマー病(AD)発症は、数十年要する事を踏まえ、本研究では、手軽に得られ、認知症予防および進行防止が可能な健康食品の探索とその作用機序を明らかにし、認知症有病数の減少に貢献する事を目的とした。数種のポリフェノール類のAβ線維凝集抑制作用および、最も毒性の強いHigh molecular weight-Aβ誘発性の神経細胞傷害に対するポリフェノール類の作用を検討した。さらに、異なる効果を持つ複数の有効成分の併用処置が、さらなる治療効果を得られる可能性を追求した。健康食品において異なる生物活性を持つ複数のポリフェノール成分の併用処置は、マルチターゲットアプローチの恩恵を受ける事が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的に高齢化が進み、ADは世界的な公衆衛生上の懸念である。ADは致命的な神経変性疾患であり、臨床症状の20年以上前の脳の変化から始まる可能性がある。多くの研究があるにもかかわらず、安全で効果的な薬は、まだ開発されていない。また、医薬品開発において、重要な課題は、症状を治療するだけでなく、実際に病気を改善する副作用の少ない薬剤を提供することである。そこで、手軽に入手でき長期間摂取可能な健康栄養補助食品を含む代替戦略の検討につながる。さらに、健康食品は一般的に安全で忍容性が高いため、異なる効果を持つ複数の有効成分を併用処置することが適していると考えられる。
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