研究課題/領域番号 |
19K11705
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
中野 雄介 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (50634838)
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研究分担者 |
天野 哲也 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80314003)
平野 賢一 大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (30332737)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | TGCV / 中鎖脂肪酸 / 動脈硬化 / 抑制 / IVUS / OCT / 血管内画像 / 臨床転帰 / PCI成績 / 心血管イベント / 罹患率 / 治療成績 / 中性脂肪蓄積心筋血管症 / 潜在率 / ステント / 中性脂肪蓄積血管症 / 冠動脈ステント / 血管内イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
心筋エネルギー源の代謝異常により心筋エネルギー不全や中性脂肪蓄積型の冠動脈硬化を呈する中性脂肪蓄積心筋血管症に対する研究である。心筋の代替エネルギーである中鎖脂肪酸を含む栄養療法が、心筋のエネルギー不全を改善し得ることは確認されているが、中性脂肪蓄積型の冠動脈硬化に与える影響は分かっていない。 本研究では、中鎖脂肪酸を含有する栄養療法が、難治性の中性脂肪蓄積型の冠動脈硬化の進展に対して抑制効果を有するのかどうかを、冠動脈内イメージングを用いて明らかにすることを目的とする。 これにより、中性脂肪蓄積型の冠動脈硬化の治療に難渋する患者に対しても、本栄養療法の意義が示せるかもしれない。
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研究成果の概要 |
中鎖脂肪酸がTGCVにおけるTG型冠動脈硬化の進展やステント再狭窄を抑制し得るのかを、血管内画像を用いて調べることを当初の課題とした。 まず、中鎖脂肪酸による治療介入をしていないTGCVでは、高率にステント再狭窄を生じることを確認した。その後、特発性TGCVでは、TG型とコレステロール型の動脈硬化が混在しており、栄養療法の対象なるTG型冠動脈硬化を血管内画像で特定するには限界があることが分かった。そのため、冠動脈CTにより効果を評価する方針に切り変えたため、当初の予定との変更を余儀なくされた。TGCVにおいて中鎖脂肪酸がイベント抑制に重要な役割を果たしている可能性は高いとの推測に変わりはない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中鎖脂肪酸による治療介入をしていないTGCVの自然経過では、高率にステント再狭窄を生じることが示された。これを抑制することは重要であり、中鎖脂肪酸の効果を冠動脈CTにより評価する方針に切り変え、別の研究で検証中である。将来的には、TGCVにおいて中鎖脂肪酸がイベント抑制に重要な役割を果たすのかどうかが明らかになり得るものと思われる。
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