研究課題/領域番号 |
19K11709
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東京大学 (2020-2021) 国立研究開発法人国立成育医療研究センター (2019) |
研究代表者 |
五十嵐 麻希 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任助教 (10623035)
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研究分担者 |
高田 修治 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, システム発生・再生医学研究部, 部長 (20382856)
栗木 清典 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 教授 (20543705)
加藤 久典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任教授 (40211164)
福井 由宇子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 分子内分泌研究部, (非)研究員 (50342639)
賈 慧娟 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (60456324)
目加田 優子 文教大学, 健康栄養学部, 准教授 (60617281)
長幡 友実 東海学園大学, 健康栄養学部, 准教授 (40512512)
小久保 友貴 (鈴木 友貴 / 小久保友貴) 愛知淑徳大学, 健康医療科学部, 准教授 (10610066)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | テーラーメイド栄養 / 一塩基多型 / ALDH2 / rs671 / 食行動 / うまみ嗜好性 / 食事調査法 / アルコール脱水素酵素 / プレシジョン栄養 / 食事画像調査 / BMI / ゲノム編集マウス / ゲノムワイド関連解析 / フェノムワイド関連解析 / オンライン料理画像調査 / ゲノム編集 / 食嗜好 / 多因子疾患予防 / 12q24領域 / ゲノム編集技術 / ノックインマウス / 栄養疫学 / ALDH2*2 |
研究開始時の研究の概要 |
がんや糖尿病などの多因子疾患の発症には、食事が大きく影響する。多因子疾患予防のために、個人の遺伝的体質を考慮したテーラーメイド栄養が重要となってくる。よって本研究は、テーラーメイド栄養の実践を目指し、その基盤となる成果を得ることを目的としている。 遺伝的体質は、ゲノムのわずかな違い(一塩基多型: SNP)に起因する。われわれはこれまで、日本人においてゲノムワイドな解析を行い、食物摂取および食嗜好に関与するSNPsを同定してきた。本研究では、これらのSNPsがどのように食物摂取や食嗜好に影響するのかを、食事調査やその対象者の尿や血液を用いて、またSNPを入れたマウスを作成して検証していく。
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研究成果の概要 |
テーラーメイド栄養の知識基盤となることを目的に、8つの研究を行った。特記すべき成果を下記に示す。1)日本人集団データを用いた2つの解析により、アルデヒド脱水素酵素遺伝子の一塩基多型(rs671)がうま味嗜好性に関連すること、さらに多彩な食行動とBMIとの関連を修飾することを見出した。2)料理画像法の開発や、秤量法を用いた関連解析により、食物摂取頻度法以外の食事調査法が栄養疫学研究への活用できる可能性を見出した。3)深層学習の技術を習得し、食物摂取頻度データを用いたBMI予測器を作った。これらの成果は、テーラーメイド栄養の知識基盤となり得ると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ヒトのビックデータ解析とゲノム編集マウスの解析により、東アジア人に特有の一塩基多型であるrs671が、日本人のテーラーメイド栄養の実装を考える上で非常に重要な遺伝子多型であることを示した。さらに本研究では、食物摂取頻度法以外の食事調査の栄養疫学研究への活用可能性、機械学習のテーラーメイド栄養への応用可能性も示した。これらの成果は、学術的にも社会的にも意義深いと考えている。
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