研究課題/領域番号 |
19K11731
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
竹之内 康広 川崎医科大学, 医学部, 助教 (30582233)
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研究分担者 |
岡本 安雄 川崎医科大学, 医学部, 教授 (80293877)
坪井 一人 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (80346642)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 糖尿病 / 血管機能 / 性差 / ヒスチジン脱炭酸酵素 |
研究開始時の研究の概要 |
一般に心血管疾患リスクは、女性の方が男性に比べ低いとされているが、糖尿病を併発している場合にそれは逆転し、男性よりもむしろ女性の方が高いことが報告されている。また、糖尿病による心血管疾患などの合併症は血管内皮機能の障害に続いて生じることが知られている。申請者はこれまでに様々な血管反応性物質による血管機能が糖尿病モデルマウスの雌雄で異なることを報告している。本研究は、糖尿病モデル動物の摘出血管・単離内皮細胞を用いて、糖尿病による心疾患リスクの逆転の原因を、1) 血管内皮機能の性差、 2) 血管内皮機能障害のメカニズム、 3) 血管内皮機能の正常化の観点から検討・解明する。
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研究成果の概要 |
動脈硬化などの血管障害のリスクは女性の方が男性に比べ低いことが知られているが、糖尿病を併発している場合にそれは逆転し、女性の方が男性よりも高くなることが報告されている。本研究では、糖尿病モデルマウスを用いて、性別による血管機能の違いを解明することを目的とした。糖尿病モデルの雌では血管内皮機能障害は生じないが、動脈硬化は生じる結果が示された。その一つの要因としてリゾホスファチジン酸受容体の発現変化が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未だ詳細に解明されていない糖尿病による血管合併症のメカニズムについての性差に着目した検討は、これまでほとんど行われていない。本研究により検出された性別による血管機能や遺伝子発現変化は、性別に適合した医薬品や候補化合物を見出し、新たな性差医療への治療方策が提示できるものと期待される。本研究は、糖尿病患者における合併症の発症抑制や軽減へとつながり、学術的のみならず患者への貢献は大きく意義深いものである。
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