研究課題/領域番号 |
19K11745
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 長野県立大学 |
研究代表者 |
上延 麻耶 長野県立大学, 健康発達学部, 講師 (00413576)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 花粉症 / ロウ層除去玄米 / QOL / 自然免疫 / ロウ糠層除去玄米 / LPS / オープンラベル無作為化並行群間比較試験 / スクリーニング / 無作為化平衡群間比較試験 / 玄米 / 免疫 / ヒト介入試験 |
研究開始時の研究の概要 |
亜糊粉層残存米およびロウ糠層除去玄米は、玄米の機能性を残存させた新しい精米技術で作成された米である。これらの米には免疫機能の活性化に役立つ成分(リポ多糖;LPS)が精白米よりも多く含まれ、自然免疫の中枢細胞であるマクロファージを活性化することが分かっている。また、米の亜糊粉層はスギ花粉症予防効果を有することを動物実験で明らかにしており、ヒトにおける花粉症予防や症状改善に有用と期待される。しかし、ヒトを対象とした花粉症への効果は明らかにされていない。本研究では、亜糊粉層残存米およびロウ糠層除去玄米を主食とした食事が、スギ花粉症有症者のQOLに与える効果を摂取約6ヶ月間のオープン試験で検証する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、ロウ層除去玄米(DBR)の摂取が、花粉症有症者のQOLに与える効果を検証することである。DBRは、玄米表面にあるロウ糠層を取り除いた米で、自然免疫の活性化作用を有する。試験は、オープンラベル無作為化並行群間比較試験とした。過去2年間に花粉症症状を呈した成人男女28名を無作為に精白米またはDBRの2群に分け、両群がそれぞれ5ヶ月間摂取した。試験参加者は、日本アレルギー性鼻炎QOL標準調査票を1週間毎に記録した。服薬状況は毎日記録した。総合鼻症状薬物スコアおよび総合眼症状薬物スコアの分析から、DBRの定期的な摂取は、花粉症の鼻、目症状や服薬状況の管理に有効である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、増加傾向にある花粉症有症者の重大な健康問題であるQOLの改善、ひいては、花粉症予防に貢献できる。本研究は、新精米技術によって作成された精白米と玄米の長期間の継続摂取が、花粉症予防や症状改善に及ぼす効果を検証するために実施するヒトを対象とした初めての研究である。
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