研究課題/領域番号 |
19K11757
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
野村 幸子 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹茶業研究部門, 上級研究員 (30348784)
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研究分担者 |
物部 真奈美 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹茶業研究部門, 上級研究員 (90366427)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | カフェイン / テオブロミン / 社会心理学的ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
食品中のメチルキサンチン類が脳機能に対し有益な効果をもたらす可能性が示されているが、メチルキサンチン類の中でも、カフェインに次いで頻繁に摂取されているテオブロミンの作用に関するデータは、相対的に乏しい。本研究では、カフェインとテオブロミンの摂取が脳機能に与える効果を比較し、メチルキサンチン類に期待される抗ストレス作用の実態に迫る。そのために、社会心理学的ストレスモデル動物を用いて、ストレス負荷時の行動学的変化、神経内分泌系の変化などに対し、カフェインとテオブロミンがそれぞれどのような影響を及ぼすのか、その違いについて明らかにする。
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研究成果の概要 |
社会心理学的ストレスの動物モデルである「対面飼育」によって、ストレス応答の指標となる副腎重量の増加がみられるが、メチルキサンチン類であるテオブロミンを実験動物に経口投与することにより、副腎重量の増加が有意に抑えられた。同じメチルキサンチン類であるカフェインの投与では、副腎重量の増加は抑えられなかったことから、テオブロミンが抗ストレス作用を有する可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国では現在、うつ病などの気分障害で治療を受けている患者が急増しており、生活習慣の改善や食品由来の機能性成分摂取による予防対策が注目されている。本研究で得られた成果が、日々のストレス対策における、メチルキサンチン類摂取の重要な役割を示すエビデンスにつながり、現代社会におけるストレスの緩和に貢献するものと期待される。
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