研究課題/領域番号 |
19K11761
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
山崎 聖美 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 栄養・代謝研究部, 主任研究員 (00218439)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 食事誘発性熱産生 / 概日リズム / 褐色脂肪組織 / 魚油 / スクロース / PPARα / 高脂肪食 / UCP1 / 褐色脂肪 |
研究開始時の研究の概要 |
エネルギー消費の増加は、肥満やメタボリックシンドローム発症予防及び改善に有効である。DITは総エネルギー消費の約1割を占め、一部はヒト成人で存在が明らかにされ肥満症治療や肥満予防のターゲットになると考えられているBATが担っている。そこで、BATにおけるDIT亢進によりエネルギー消費を増加させ、肥満予防及び改善につなげるために、食事によるBAT活性化及びDIT亢進をもたらす効果的な食事摂取について時間的要因を含めて検討を行うとともに、近年様々な機能が明らかにされつつあるBATにおけるDITに関係する分子の発現調節機序解明を行うとともに、ベージュ脂肪細胞誘導とDITへの関与も含めて明らかにする。
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研究成果の概要 |
マウスに高脂肪食投与、あるいは過剰スクロース投与によって概日リズム障害を生じさせると、肝臓、白色脂肪組織、褐色脂肪組織、それぞれにおいて時計遺伝子の発現リズムが変化した。その変化は、餌および組織によって異なった。 また、食事誘発性熱産生亢進によりエネルギー消費の増加が期待できるが、PPARαを活性化させるFenofibrateをマウスに投与し、食事誘発性熱産生について調べた結果、FenofibrateはUCP1の発現を増加させ、食事誘発性熱産生を増加させた。また、PPARαを活性化させることで知られる魚油についても同様に調べた結果、食事誘発性熱産生を1.2倍亢進することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食事誘発性熱産生亢進によりエネルギー消費の増加が期待できる。また、食事誘発性熱産生は1日の中でも産生量が異なるため、できるだけ産生割合が高い時期により亢進する食品成分を摂取することが重要となる。本研究により、食事誘発性熱産生亢進可能な食品成分として魚油を見出し、その亢進機序を明らかにすることができた。ヒトへの応用について研究を進めることで肥満予防・改善につながると期待される。また、肥満につながる食事でも内容により時計遺伝子の発現変化が異なることを明らかにした。いつ、何を調べるかが重要であるという問題提起となった。
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