研究課題/領域番号 |
19K11781
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
郡山 恵樹 鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 教授 (70397199)
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研究分担者 |
古川 絢子 鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 助教 (10455537)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / 神経原線維変化 / 終末糖化産物 / βチューブリン / グリセルアルデヒド / βチュブリン / 神経変性 / アルツハイマー型認知症 / 糖尿病 / AGEs / 糖化 / 神経原繊維変化 / チュブリン |
研究開始時の研究の概要 |
これまで、Glycer-AGEs がヒト神経芽腫細胞であるSH-SY5Y細胞に対し、細胞障害があることとともにアルツハイマー病のマーカーであるβアミロイドおよびp-Tauの変動を引き起こすことを報告してきた(Koriyama et al., Sci Rep 2015 )。本研究では、Glycer-AGEsがどのようなタンパク質を標的としてAGES化するかを探索し、その標的分子とアルツハーマー病発症との関連性について精査する。候補であるβチュブリンは神経軸索伸長の形成にかかわるため、Glycer-AGEs 化されたβチュブリンによる以上重合がその阻害を誘導するか精査する。
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研究成果の概要 |
糖尿病はアルツハイマー病(AD)の発症リスクを約2倍上昇させることが知られている。しかし、その発症に至る詳細なメカニズムは分かっていない。糖尿病患者血中には、糖とタンパク質の非酵素的反応物である終末糖化産物(AGEs)が健常人より多く存在することが知られている。その中でも、特にグリセルアルデヒド(GA)由来AGEs(TAGE)は、AD患者脳においても検出されているだけでなく、中枢神経細胞に対し最も強い毒性を示すことがわかってきた。そこで、神経細胞内のTAGE化タンパク質を同定し、AD発症との関係性について仮説を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者らはこれまで、ブドウ糖果糖液糖(コーンシロップ)含有飲食物の過剰摂取による グリセルアルデヒド(GA) の蓄積が糖尿病の発症やアルツハイマー型認知症(AD) 様の強い中枢神経障害を引き起こす可能性を報告してきた。これまでの研究から、GA は細胞内タンパク質と反応して GA 由来の終末糖化産物(Glycer-AGEs) の生成/蓄積を介して強い中枢神経変性を引き起こすことが分ってきた。独自のGlycer-AGEs 抗体を用いた予試験的なスクリーニングにより、βチューブリンが GA によりAGE 化されて異常な重合を示すことが分った。
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