研究課題/領域番号 |
19K11787
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
門間 陽樹 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (90633488)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 体力 / コホート研究 / 観察研究 / 経年変化 / 握力 / 生活習慣病 / マルチレベル分析 / 経時変化 / 脂質異常症 / 体力測定 / 疫学 / 運動 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、「体力が高いことは生活習慣病の予防につながる」という考えは国民に広く受け入れられているが、はたして“体力が高いこと” と “体力が増加すること” のどちらがより強く生活習慣病の予防に寄与するのだろうか? 本研究では、2つの研究集団を対象に多点観測された体力データを利用した縦断的な観察研究を行い、生活習慣病の発症リスクに対する体力レベルと経時変化の影響を比較することを目的としている。
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研究成果の概要 |
本研究では体力のレベルや変化に注目して検討を行った。本研究で得られた主な成果は以下の通りである。①男女ともに体格の影響を考慮した相対的握力の成績が良ければ、脂質異常症の発症リスクは低く、相対的握力の成績と脂質異常症の発症リスクには明確な負の量反応関係が認められた。②下半身のパワーを示す垂直跳びの成績についても負の量反応関係が認められた。③加齢による握力の変化は、男女ともに非線形であり、40歳以降から低下速度は大きく、女性と比較して男性において顕著であることが示された。なお、体力のレベルと変化を直接比較した検討では成果は得られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
簡便な体力テスト(特に筋に関するテスト)の成績が生活習慣病の発症リスクとのマーカーとなる可能性が示された。近年、身体を動かすことは健康によいことは常識として受け入れられているが、これは主に有酸素性の身体活動が念頭に置かれている。一方、筋力やパワーなどの筋に関する体力は、有酸素性の身体活動によって向上させることは難しい。さらに、全身の筋力を反映する握力は40歳以降から急激に低下することから、中年期以降の筋力トレーニングの重要性が強調された。2024年1月に公表された身体活動・運動に関する新ガイドでは筋力トレーニングの実施が推奨されており、本研究はその推奨を間接的に支持する結果となっている。
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