研究課題/領域番号 |
19K11855
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60030:統計科学関連
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
北門 利英 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (40281000)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 時空間分布 / 統計モデル / マグロ類 / サンマ / 統計モデリング / 階層型モデリング / 海棲哺乳類 / 時空間モデル / 空間分布 / 集団の混合 / 水産資源 |
研究開始時の研究の概要 |
水産資源の持続的かつ有効な利用のために,水産生物の資源量だけでなく,資源の時空間的な変化の様子も捉えようという動きがある.そこで本研究では,水産資源解析高度化のための時空間モデルの基盤確立と応用を目指し,次の2つの観点から研究を行う. (1) 高度回遊性の水産資源を対象に,生物の空間分布のパターンやその時間的変化を理解するための時空間交互作用を潜在変数とみなした階層型時空間統計モデリングとその推定法の開発を行うとともに,実例等を通してその有効性を検証する. (2) 上記で構築した単一個体群の時空間モデルを更に拡張するために,複数個体群の混合や棲み分けを表現する時空間統計モデルを構築する.
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研究成果の概要 |
本研究では,水産資源解析高度化のための時空間モデルの基盤確立と応用を目指し,高度回遊性の水産資源を対象に,生物の空間分布のパターンやその時間的変化を理解するための統計モデリングとその推定法について研究を行った.それにより,空間情報から資源動態を表す指標であるCPUEの抽出,漁獲におけるサイズ選択性に依存しないようなサイズ別の時空間分布モデルの適用,将来の気候変動によるマグロ類資源の分布の変化についてのモデリングなどが可能となった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水産資源の持続的かつ有効な利用には,資源量の時間的変化に加えて,資源の時空間分布を適切に捉えることが望ましいが,水産生物の場合には直接観察することができず,観測と現象を適切に表現する統計的モデルングと推測方法が必須となる.本研究の結果は,実際にマグロ類やサンマの国際会議において成果として報告し,一部は実際の資源解析および管理に利用された.また,将来の気候変動による資源の空間分布変化を捉えるための重要な基礎研究とも位置付けられる.
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