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概念モデルに基づくアクターのアクセス権限を考慮した要求獲得に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K11905
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分60050:ソフトウェア関連
研究機関放送大学

研究代表者

中谷 多哉子  放送大学, 教養学部, 教授 (30431662)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード要求工学 / 要求抽出 / オントロジー / 要求定義支援ツール / 概念モデル / 旅程 / アクセス権限 / UX設計支援 / UX: User eXperience / webシステム / UX / セキュリティ要求 / 要求の自動抽出 / ユースケース記述 / Webシステムの巡回経路
研究開始時の研究の概要

Webシステムでは,様々なサービスが提供されている.サービスの提供を主な目的とする情報システムでは,訪問者がアクセスする経路に配慮して,情報を配置する必要がある.本研究では,システム内の情報を探索する経路を要求として抽出するために,概念モデルに利用者のアクセス権限を付加したモデルを用いる.これによって,特定のオブジェクトにアクセスできた利用者が,与えられたアクセス権限のもとで概念間の関連を辿りながらオブジェクトを参照する経路を導出する.
本研究では,利用者が概念間を辿る経路をアクセス経路と呼び,概念モデルを作成するツールから自動的にアクセス経路を生成するための意味論とアルゴリズムを開発する.

研究成果の概要

本研究の目的は,webシステムにおける要求の抜けを防止するために,概念構造に基づいたwebサイトへの訪問者の理論的な旅程を生成することである.この目的を達成するために,クラス図を用いて概念モデルを表現し,概念モデルの意味情報に基づき,ドメインの概念を構成 するクラスおよびクラス間の関連,継承を辿りながら,webシステム上で利用者が渡り歩く旅程(本研究では,これをtraverseと言う)を自動的に導出する仕組みを手法として定義し,ツールに実装した.本研究で開発した手法をTraverserと呼び,Traverserに基づいて開発者の作業を支援するツールをTraverserツールと呼ぶ.

研究成果の学術的意義や社会的意義

概念モデルにアクターのアクセス権限を定義することによって,クラス間の関連,継承といった静的構造を参照しながら,アクターの旅程(トラバース)を生成することができるようになった.また,トラバースは,webシステムへの訪問者が,必要な情報を辿る過程を表しているため,webシステムの機能要求を,概念モデルのスコープ内では完全に列挙することが可能となった.これがTraverserの要求工学における「要求の抜けを防止する」という貢献である.
生成された機能要求の妥当性を評価できるように,自然言語でトラバースを出力することにした.自然言語には,日本語と英語を選択することが可能である.

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2023 2022 2021 2020 2019 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Traverser: A method and a tool to extract user’s traverses within web systems from ontology2023

    • 著者名/発表者名
      Takako Nakatani, Kazuaki Sato, Osamu Shigo
    • 雑誌名

      Intelligent Decision Technologies

      巻: 17 号: 1 ページ: 229-242

    • DOI

      10.3233/idt-220225

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 概念モデルからユースケースを抽出するためのTraverser拡張2022

    • 著者名/発表者名
      中谷多哉子,佐藤雄朗,紫合治
    • 雑誌名

      信学技報

      巻: 121 no.424 ページ: 1-6

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 繰り返し型開発のための要求工学プロセス:鳴門モデルの提案2023

    • 著者名/発表者名
      中谷多哉子 (共著者:大西淳,佐伯元司)
    • 学会等名
      電子情報通信学会知能ソフトウェア工学
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 「書かない窓口」におけるUX評価のための要求仕様について2023

    • 著者名/発表者名
      中谷多哉子
    • 学会等名
      情報処理学会ソフトウェア工学研究会要求工学ワークショップ
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 概念モデルからユースケースを抽出するためのTraverser拡張2021

    • 著者名/発表者名
      中谷多哉子
    • 学会等名
      電子情報通信学会知能ソフトウェア工学研究会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] Traverserの検証(その2)2020

    • 著者名/発表者名
      中谷多哉子
    • 学会等名
      情報処理学会ソフトウェア工学研究会要求工学ワークショップ in 福井
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] Traverserの検証(その1)2019

    • 著者名/発表者名
      中谷多哉子
    • 学会等名
      情報処理学会ソフトウェア工学研究会要求工学ワークショップ in 高梁
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] Traverser開発と試行実験2019

    • 著者名/発表者名
      中谷多哉子
    • 学会等名
      情報処理学会ソフトウェア工学研究会要求工学ワークショップ in 旭川
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [備考] Traverser

    • URL

      http://s-lagoon.co.jp/Traverser/

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [備考] Traverser

    • URL

      http://www.s-lagoon.co.jp/Traverser/

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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