研究課題/領域番号 |
19K11944
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
小畑 博靖 広島市立大学, 情報科学研究科, 准教授 (30364110)
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研究分担者 |
高野 知佐 広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (60509058)
石田 賢治 広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (70221025)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 無線LAN / 通信品質 / 現象数理学 / モデル化 |
研究開始時の研究の概要 |
新たな無線LAN(WLAN)通信技術を検討する場合,ネットワークシミュレータにより通信品質を検証することは必要不可欠である.しかし現存のネットワークシミュレータは,電波伝搬等を考慮した多くの通信モデルを利用できるが,想定する環境に応じてモデルを変更する必要があり汎用性に乏しい.さらに,考慮すべきパラメータが多く,熟練していない利用者にとって容易には利用し難い状況にある.そこで本研究では,現象数理学の観点を用いて,汎用性が高くパラメータ設定を効率的に行えるWLAN通信品質モデルの開発に挑戦する.具体的には,WLANの電波と同様に「伝わる」性質を持つ自然現象を表現する数理モデルを用いて検討する.
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研究成果の概要 |
本研究では,現象数理学の観点を用いて効率的かつ汎用性の高い無線LAN通信品質のモデル化技術の実現を目指し,(1)実機を用いた基礎データの取得,(2)実験データに基づくモデル検討,を行った.その結果,移流拡散現象モデルに基づく伝送レート変化モデルおよびスループット推定モデルを提案した.提案モデルは,通信品質に影響する通信距離,地表属性,送信電力を考慮しており,従来方式よりも汎用性が高いことを確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた伝送レート変化モデルおよびスループット推定モデルは,パラメータ調整だけで従来モデルよりも広い範囲の通信環境を容易に再現可能である.この成果を利用することで,アクセス回線として重要なインフラとなっている無線LANネットワークの効率的な構築や無線LANによる通信サービス提供を容易にする可能性がある.さらに,本技術を応用することで技術進歩が非常に早い無線LAN通信サービスのさらなる発展に貢献できる可能性もある.
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