研究課題/領域番号 |
19K11958
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60070:情報セキュリティ関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 周行 東京大学, 情報基盤センター, 准教授 (20225999)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | インターネットトラスト / セキュリティ / IoTネットワーク / ブロックチェイン / Elastic Trust Model / Internet Trust / IoT Security / Blockchain / Security Model / Internet trust / policy decision point / assertion exchange / elastic trust model / BLE network / blockchain / トラスト / ブロックチェーン |
研究開始時の研究の概要 |
IoTに代表される通信能力的に非力かつセキュリティ的に脆弱なデバイスを構成要素として持つネットワークにおいて、参加各ノードのセキュリティ、トラストレベルを推論できる論理と、デバイスの能力に応じて変化する論理の仮定の強さを表現できるモデルを構築するものである。IoTデバイスの作るネットワークでは、近隣とのみ計算を行う環境が一般的であり、セキュリティ強度、トラストレベルは動的に伸縮する。このダイナミズムを表現し、解析するための論理体系の構築する。さらに、現実に配備されているIoTネットワークに適用するために、フィージブルな仮定を提示し、その上で現実のインシデント解析にも適用する。
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研究成果の概要 |
リフレクションを含み、IoTノードのjoin, leaveによって トラストが変化するKripke modelの記述を行い、Elastic Trustを構築し論文 (Sato and Yamamoto) にまとめた。さらに、blockchain上での分散したトラストを表現するシステム(Bloccess, Derepo)の理論的解析を行った。さらに、実際にIoTネットワークを構築した上で、IoTセキュリティを想定したリスク解析をもとに、トラストの観点からの解析を加えた。さらに、セキュリティ境界がモニタリングによって移動する環境の解析も行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、スパースな分散ネットワーク、具体的にIoTネットワークやブロックチェインは、社会基盤としての存在感が高まっているが、同時に、セキュリティ的に脆弱性を抱えており、攻撃が激化しつつある。セキュリティ保証を行うための前提条件であるトラストの解析を行うこと、特にトラストを動的に伸縮させてセキュリティを確保する方法論を確立し、さらに実際のシステムの解析に応用したことで、この方面でのセキュリティ対策の方針を示すことができた。
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