研究課題/領域番号 |
19K11959
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60070:情報セキュリティ関連
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研究機関 | 前橋工科大学 (2021-2022) 新潟大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
三河 賢治 前橋工科大学, 工学部, 教授 (00344838)
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研究分担者 |
田中 賢 神奈川大学, 情報学部, 教授 (50272810)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | パケット分類 / 情報ネットワーク / 情報セキュリティ / ネットワークアルゴリズム / データ構造 / 組合せアルゴリズム / ネットワークセキュリティ / 従属部分グラフ / トライ / ネットワーク / セキュリティ |
研究開始時の研究の概要 |
パケットフィルタは,不正な通信をブロックするネットワークセキュリティの基本的な手段である。暗号化技術が普及し,本来の通信内容が隠ぺいされて不正な通信がユーザの端末に直接届いてしまう。省電力が要求されるスマートフォン等のモバイル機器では,高性能な専用ハードウェアのフィルタを実装できず,ソフトウェアのフィルタを実装する。政府が提唱する超スマート社会では,あらゆる人とモノがネットワークにつながる社会の実現を目指しているが,既存の技術では,高度なサイバー攻撃や高速通信に十分対抗できない。本研究課題では,モバイル端末にも搭載可能な高性能かつ軽量なフィルタ技術の開発に取り組む。
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研究成果の概要 |
インターネット上の脅威からパソコンなどの機器を守るため、多層防御におけるソフトウェアのフィルタに最適なデータ構造を開発することを目的に二つの研究を進めた。一つ目は、これまでに開発されたフィルタアルゴリズムを変更することなく、研究目的を達成するため、ルールの並べ替えによるフィルタ処理の効率化を検討した。二つ目は、これまでに開発されたフィルタアルゴリズムで使用するデータ構造を融合し、新しいデータ構造の開発に取り組んだ。実用化するためにはいくつかのハードルを越える必要があるが、理論上の良い性能を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代ではネットワークなしの生活が考えられないほどネットワークは巨大なインフラに成長した。ネットワークの進展とともにネットワークを悪用した様々な脅威が出現し、それらの脅威に対抗しうる防御手段の開発が急務である。本研究の成果は、既存の防御手段の枠組みを変更せずにより強力な防御手段を提供しうる研究成果を得た。また、既存の防御手段をはるかに超える性能をもつデータ構造を得た。これらの成果は直ちに社会に還元できるものではないが、安心・安全な社会の実現に近づく意義がある。
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