研究課題/領域番号 |
19K11972
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60070:情報セキュリティ関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
金岡 晃 東邦大学, 理学部, 准教授 (00455924)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ユーザブルセキュリティ / 高機能暗号 / ソフトウェア開発支援 / 暗号プロトコル分類 / 暗号の不適切利用状況調査 / 暗号技術 / ソフトウェア開発 |
研究開始時の研究の概要 |
セキュリティの担保とプライバシー保護のための暗号技術の知識獲得とIoT/ビッグデータ/AI等の先端技術獲得を並行して行うことは一般的なソフトウェア/システム開発者にとって困難である。本研究提案では暗号技術利用によるデータの保護を分離・独立化のうえ自動化させるソフトウェア/システム開発環境を実現し、暗号技術の適切利用に係る負担を開発者から取り除くことでユーザブルセキュリティを達成する技術の創出を目的とする。研究期間において、高機能暗号の機能分類とモデル化、暗号技術の組み合わせ最適選択手法の確立、プログラム中の適用対象要素の抽出方法の確立、暗号自動適用や適用支援技術の確立を行い、目的を達成する。
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研究成果の概要 |
代表的な高機能暗号プロトコルを機能とエンティティごとに分類しモデル化を行い、提案モデルを利用し要求を満たす組み合わせをリスト化して提供するなど簡便な方法で暗号技術の組み合わせ選択手法を実現した。また、Androidアプリケーションを対象に適用対象要素の抽出に向けて大規模な分析を行い、その結果Androidの公式APIだけでなくサードパーティ製APIの存在を確認し、それのサードパーティ製APIも解析可能なように分析手法を改良しより高精度かつ広範囲の分析方法とした。暗号適用支援技術としては基本的な暗号技術を対象に実際の開発環境上の拡張機能として実現し、実用性を確認し評価することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
暗号技術利用によるデータの保護を分離・独立化のうえ自動化させるソフトウェア/システム開発環境を実現し、暗号技術の適切利用に係る負担を開発者から取り除くことでユーザブルセキュリティを達成する技術の創出することは、今後さらにIoT/ビッグデータ/AIの活用等で複雑化するソフトウェアやシステムに対し、安全かつ安心なソフトウェアやシステムを開発者の知識に依存することなく実現できる端緒となり、コンピュータサイエンスやセキュリティの学術研究や実システム開発・運用に大きな影響を与えることが期待でき、学術的と社会的の双方に意義を持つ研究となった。
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