研究課題/領域番号 |
19K11995
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60090:高性能計算関連
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
川原 慎太郎 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 付加価値情報創生部門(情報エンジニアリングプログラム), 副主任研究員 (60415982)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 可視化 / バーチャルリアリティ / ヘッドマウントディスプレイ / ゲームエンジン / 可視化フレームワーク / XR可視化 / シミュレーション / 複合現実感 |
研究開始時の研究の概要 |
シミュレーション技術の発達により、街区内を数メートル単位で解像可能な都市環境シミュレーションを実施できるようになった。ここで得られた三次元データに対する可視化結果を、VR技術を用いて実寸大で視覚提示することは、データが内包する複雑な自然現象の理解を促進する上で非常に効果的なものとなる。これまでに実施した研究では、対象街区内の建築物や樹木を3-D CGで提示してきたが、実際の街区内に可視化結果を直接投影できればより効果的である。本研究では、XR(VR, AR, MRの総称)技術を用いた複数のアプローチにより、実空間内でのインタラクティブデータ可視化を試みると共に、その有効性について検証する。
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研究成果の概要 |
高解像度都市暑熱シミュレーションの可視化結果を、XRデバイスで提示できるようにした。CAVE型VR装置用可視化ソフトウェアを、独自開発の特殊なC++用ライブラリを用いてPC接続型ヘッドマウントディスプレイ(HMD)で動作するようにした。また、ゲームエンジン用可視化フレームワークを新たに開発し、スタンドアロン型HMDやスマートフォンでも可視化結果の提示を可能とした。本開発により、HMDのビデオスルー機能による実映像と可視化結果の3-D CGの重畳表示が可能となった。また、本研究が目的とする都市スケールでのXR可視化における、屋外での機器使用の課題を解決した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究期間中に開発したゲームエンジン用可視化フレームワークVisAssetsは、XRデバイス用可視化アプリケーションの開発効率を大幅に向上させることができる。また、無償で公開したことにより、データ可視化を伴う多くの研究コミュニティへの貢献だけでなく、国内外の研究者・開発者による本フレームワークの機能拡張や、ユーザ間での相互利用が期待できる。特に、スタンドアロン型HMDでのインタラクティブ可視化コンテンツの開発が容易になったことにより、本研究の当初目的である都市域での屋外利用だけでなく、教育やアウトリーチ活動での利用も期待できる。
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