研究課題/領域番号 |
19K12038
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61010:知覚情報処理関連
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
堀内 隆彦 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (30272181)
|
研究分担者 |
田中 緑 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 助教 (40780979)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ipRGC / 色再現 / 視知覚 / ディスプレイ / 概日リズム / 視覚科学 / 心理物理実験 / 色知覚 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,将来の豊かな社会発展に寄与するために,産業応用を目指した独創的・先駆的な研究に取り組む.具体的には,これまで管理された実験室環境において実施されてきた視知覚実験を実生活空間へと展開し,一般の照明環境下に設置された種々のディスプレイを用いた視覚実験を丁寧に実施する.これらの実験結果を解析することによって,新しい視物質であるipRGCの影響を考慮した色再現モデルを構築する.さらに,標準化されているデバイス間のカラーマネージメントシステムとの互換目指したプロトタイプシステムの構築を通じて,カラー画像再現における産業界の次世代デファクトスタンダードとなる基盤を確立する.
|
研究成果の概要 |
自然環境下に設置されたディスプレイ上の再現画像において,内因性光感受性網膜神経節細胞(ipRGC)の知覚への影響を解析することを目的として,カラーマッチング実験を継続的に実施した.その結果,ディスプレイにおいても,ipRGCが色知覚へ影響していることが示唆された.さらに,概日リズムとの環境を調査することによって,非画像形成機能であるM1 ipRGCも色知覚に影響している可能性が示唆された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって,自然環境下に設置されたディスプレイ上においてもipRGC が色覚経路に寄与していることを示すデータが得られたことは,視覚科学の新たな学説のエビデンスとなるだけでなく,産業界のRGB の三刺激値で映像表現を行っている視覚メディアの分野において,より厳密な映像再現にはipRGCの吸収率を含めた表現が必要となることを意味しており,様々な社会実装に変革を及ぼす結果につながる.
|