研究課題/領域番号 |
19K12073
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
菱田 隆彰 愛知工業大学, 情報科学部, 教授 (30329627)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 雑談 / 人工対話 / 年齢推定 / 距離推定 / 人物分類 / 関係性分析 / 感情推定 / 雑談システム / 人間関係推定 / 感情分析 / 全天球カメラ / 発話生成 / 音声識別 / タスク管理 / 対話戦略 / イベント履歴 / 対話システム / 誘導質問術 |
研究開始時の研究の概要 |
音声対話システムは最近様々な機器に装備されるようになった。他方で人とのコミュニケーションを図るために雑談を行うシステムも徐々に実用的なものが現れ始めている。しかし、実際には人と雑談をするようには上手く会話が進まないのが現状である。その理由としては、対話システムが相手の興味を敏感に察知して、適切な発話を行うことが未だ十分にできていないからである。我々はそれを補う一つの方法として会話の流れを戦略的に捉え、相手の話す内容を誘導するように会話を進め、相手の興味を推察できるように情報収集を進める手法を検討し対話システム上での実装を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究では大きく分けて2つのテーマについて着手した.一つは人工対話での雑談の内容から話し相手の属性を推定する技術である.対話内に含まれる歴史的な事象からその発生日時を変換するイベント履歴収集システムの提案,LINEやChatwork上などで使用可能な対話生成機構の構築を行った.もう一つは,コンピュータシステムと人間との対話において必要となる話し相手の周辺情報を入手する技術である.主に全天球カメラを2台利用した全周囲の距離推定を行うための基礎技術の検討を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,人工的な対話が可能なインターフェイスを試作し,対話を進めることで相手の属性の一部を推定することが可能であることを示した.また,話し相手の周辺の情報を収集するための距離推定手法の提案も行った. これらの成果によって人工的な雑談型対話システムにおける機能性の向上が期待できる.意図的な質問をすることなく雑談を交わす中で話し相手の経歴や出自を含めた人間的な背景、現在の会話環境を知ることで,様々なサービスにおいて相手をより満足させる提案が可能となる.
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