研究課題/領域番号 |
19K12130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61030:知能情報学関連
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研究機関 | 一関工業高等専門学校 |
研究代表者 |
早川 知道 一関工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (80730887)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 参加型センシング / インセンティブ / ゲーミフィケーション / オープンストリートマップ / OpenStreetMap / オープンデーター / 河川管理 |
研究開始時の研究の概要 |
河川周辺地域では,事故,不法投棄,浸水等などの様々な問題点がある. 本研究では,河川環境管理手法の新たな方法論にチャレンジし,住民からの参加型センシングによる情報提供を促進するためのインセンティブ設計,膨大な河川管理情報を用いた潜在的投棄発生箇所の予測手法の開発,監視員の最適な自動監視活動計画の策定手法の開発を行う.それらを基盤とした実証実験を実施し,効果の検証を通して河川環境管理の実現手法の確立を目的とする. 参加型センシングにより住民から収集したデータの効果的利用を通した業務活動の効率的計画手法と情報提供に関する研究であり,解決が急務とされる問題に取り組むことによる社会的貢献が可能である.
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研究成果の概要 |
河川周辺の市民から河川周辺の情報を収集し管理するための「河川情報管理システム」の研究開発による試作を行った.さらに,「河川情報管理システム」において,ボランタリーな市民の参加を促すための参加型センシングによるインセンティブメカニズムを用いたゲーミフィケーションの手法について検討した. 参加する市民らの不安要素を排除するため,プライバシー保護手法について検討を行い,参加型センシングにおける新たなプライバシ保護手法の提案を行った. ボランタリーなコミュニティ活動であるOpenStreetMapの活動の調査を行い、そのインセンティブメカニズムを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
参加型センシングにより住民から収集したデータの効果的利用を通した,業務活動の効率的計画手法と情報提供に関する制度設計に関して,ビッグデータ手法研究とメカニズムデザイン研究の両面からのアプローチにより,学術的な貢献を果たす.さらに,実社会において解決が急務とされる問題に対して,コストや時間的効率性の追求に基づいた新しい河川管理の実現手法に寄与することにより社会的貢献を果たす.また,金銭の授受を伴わないボランタリーな市民のモチーベーションを明らかにすることは,集合知やインセンティブメカニズムの分野において学術的な貢献を果たす.
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