研究課題/領域番号 |
19K12222
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62010:生命、健康および医療情報学関連
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
堀江 亮太 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (60327690)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 脳波 / 仮想ライブ体験システム / 一体感 / 脳波VRライブ / ブレイン‐コンピュータ・インターフェース |
研究開始時の研究の概要 |
没入型ヘッドマウントディスプレイの登場により、自宅にいながらライブを視聴することが可能となり、ライブ会場の不足やバリアフリー化の遅れの解決が期待されているが、「演者と複数の観客の相互作用から生じる一体感」を実現する手法の確立が必要である。そこで申請者は、複数の視聴者から簡易脳波計で脳波を測定し、精神的な盛り上がりに伴って増加するβ/α比を算出し、β/α比が閾値を超えたときに視覚効果をライブ映像に生成し、生成された視覚効果を視聴者全員が共有して視聴することで、一体感を感じられるライブ体験システムを開発した。本研究では、多人数が同時参加するライブ体験システムを開発し、一体感の実現について調査する。
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研究成果の概要 |
ライブ体験システムにおいて、演者と複数の観客の相互作用から生じる一体感を実現する手法として、研究代表者らにより、複数の視聴者から簡易脳波計で脳波を測定し、精神的な盛り上がりに伴い増加するβ/α比を算出し、β/α比に応じて視覚効果をライブ映像に生成し、視覚効果を視聴者全員が共有することで、一体感を感じられるライブ体験システムが開発された。 本研究では、10人や50人程の多人数が同時参加する同ライブ体験システムを開発し、ライブ視聴実験を行い、多人数が同時参加するときの一体感が実現することを示した。また、複数視聴者のβ/α比の変動の個人差によらず、視覚効果を安定に生成する有効な手法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、多人数が脳波で参加可能な仮想ライブ体験システムを開発したこと、同システムによるライブ視聴で、脳波で生成された視覚効果の共有による一体感の向上を示したこと、多人数視聴者のβ/α比に生じる集団現象を楽曲構造を反映した時間的変動などの現象として示したこと、β/α比の変動の個人差によらず視覚効果を安定に生成する手法を開発したこと、ライブ視聴システムの諸要素を検討したことである。 社会的意義は、研究で得られた知見が、ライブエンターテインメントにおけるバリアフリー化、ライブ会場不足解消、オンラインライブの発展に活かされることで、クオリティオブライフの向上に貢献することである。
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