研究課題/領域番号 |
19K12233
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62020:ウェブ情報学およびサービス情報学関連
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
金井 秀明 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (90282920)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 情報共有 / 地域包括ケア / 多職種連携 / トラスト / プライバシー感 / ヘルスケア / 理解支援 / プライバシ感 |
研究開始時の研究の概要 |
地域包括ケアを対象とし,速やかで適切なケア実現のため,医療専門職に加え家族や地域住民間で高齢者の様々な情報を共有するシステムの開発を進めてきた.本研究では,その試作システムの運用試験で明らかになった課題のうち,情報共有システムの人的側面である「多職種間での情報共有による弊害」を解決するため,「共有する情報」と「情報共有の相手」に対するトラストを担保する機構の開発を行う.そのため,本研究では,(1)共有情報及び利用のセキュリティ支援,(2)情報共有におけるプライバシー感への気づき支援及び(3)共有情報及び情報提供者へのトラスト支援について取り組む.
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研究成果の概要 |
本研究では、地域包括ケアにおける医療専門職や家族、地域住民間で高齢者の情報を共有するシステムの試作運用中に明らかになった課題を解決した。具体的には、情報共有システムの人間側の問題である「多職種間での情報共有による弊害」を対象に、「共有する情報」と「情報共有の相手」に対する信頼を確保する方法を開発した。口コミによる情報の漏れを防ぐために、システムの利用者やその職種に応じて情報の言葉を適切に選び、表現を変更した。その結果、専門用語を抽象的な言葉に言い換えることが、異なる専門家間で異分野の内容を理解する際に有益であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域包括ケアでは、医療専門職だけでなく家族や地域住民と一緒に、高齢者のケアに関する情報共有が行われている。本研究では、「多職種間での情報共有による弊害」のような人間側の問題解決も目指した。これは技術的な課題解決だけではなく人的要素も含まれている。今後、医療専門職だけでなく地域住民の参加も含めた地域包括ケアシステムの普及が重要である。
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