研究課題/領域番号 |
19K12266
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
大囿 忠親 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90324475)
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研究分担者 |
新谷 虎松 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00252312)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 反転講義 / オンデマンド講義 / 拡張現実感技術 / エージェント / 講義評価 / 受講態度評価 / エンゲージメント評価 / 表情推定 / 講義動画 / 講義映像作成支援 / 拡張現実感 / 受講態度推定 / 音声明瞭性 |
研究開始時の研究の概要 |
授業と宿題の役割が反転した新たな授業形態である反転講義において,予習用の教材である講義映像の編集における負担を軽減するための支援が必要である.可聴性を阻害する話者の癖を調整し音声明瞭性の高い理想的な状態に講義映像を変換するための技術開発において「単に講義映像を理想的な音声に変換すれば講義理解度は高まるのか?」という問いに取り組む.本課題では(1)講義映像における音声明瞭性のモデル化,(2)音声明瞭性を向上させる音声処理の実現,(3)音声明瞭性を調整可能な講義映像作成支援システムの開発を行う.講義の聞きやすさに関する理解を深め,得られた知見を応用システムに反映するプロセスをスパイラルに進める.
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研究成果の概要 |
反転講義やオンデマンド講義など,講義映像の作成は高負担であり,講義映像作成支援のための技術が求められている.講義の撮影とその記録映像の編集作業は煩雑であり多くの手間が必要である.例えば,撮影した映像に対して,生徒が講義内容を理解しやすくするための編集(例えば映像の不要な部分の削除)は重要であるが,負担が大きい.また,実施したオンライン講義に対する反応推定が困難な場合がある.本研究では,これらの課題に対して有効なシステムや手法を探索的に試作した.具体的には,拡張現実空間を用いた対話型講義映像作成支援,講義映像における書き込みの直接操作性の実現,およびオンライン環境での反応推定技術である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,講師と受講者の双方にとって有益な講義動画作成に必要な要素技術を探索的に試作することによって明らかにしたことである.また,オンライン講義において,受講者の反応推定が課題であるが,本講義では積極的に反応しない受講者をも考慮した推定手法を見いだしており,高い学術的意義がある. 本研究の社会的意義は,オンライン環境における講義の質の向上に寄与することである.また,反応に乏しい受講者を考慮することは,社会全体における学力の底上げに寄与すると考えている.今後も,学習環境のオンライン化および個人化が進展することから,本研究の社会的意義はとても高いといえる.
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