研究課題/領域番号 |
19K12275
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
林 佑樹 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 准教授 (40633524)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 多人数マルチモーダルインタラクション / ドキュメントセマンティクス / CSCL / 議論支援エージェント / マルチモーダル情報処理機構 / 議論支援フレームワーク / オンライン議論 / マルチモーダル情報処理 / 議論リフレクション / 創造的議論 / 対話状況の推定 / 協調学習 / マルチモーダルインタラクション / 情動認識 / 対話介入エージェント |
研究開始時の研究の概要 |
ネットワークで繋がれた多人数インタラクション(学習者相互の学び合い)の文脈において,情動的交流を捉えた知的介入を情報処理アプローチにより実現することを目的とする.より具体的には,グローバル情報社会を生き抜くスキルを育む学習形態として注目されている協調学習を題材とし,これまで申請者が開発を進めてきたマルチモーダル情報を利活用可能な協調学習支援システム開発プラットフォームを基礎として,協調学習参加者の情動認識モデルを検討し,このモデルに基づく対話支援戦略を備える対話介入エージェントの効果を検証する.
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研究成果の概要 |
本研究では,オンライン議論で交わされる参加者相互の交流を促す知的エージェントを開発することを目的として次の成果を上げた.議論で用いられる資料の意味内容及び,様々な粒度,時間スケール,抽象度の異なる多人数インタラクション状況を捉え,情動的な側面への働きかけを含む助言内容を宣言的に規定するためのルール設定支援システムを開発した.インタラクション情報をリアルタイムかつ同時並行的に処理するためのマルチモーダル情報処理機構を備える議論支援フレームワークを開発した.議論支援フレームワークに基づくオンライン議論支援システムのプロトタイプを開発し,議論支援エージェントの実行可能性を検証した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ネットワークを介した協調学習や創造的議論における参加者相互のインタラクション状況を捉え,多様な知的介入を実現する議論支援システム(エージェント)開発を可能とするフレームワークを実現している点に学術的・社会的な意義がある.議論状況検出および助言生成のルールを宣言的形式で規定できるように設計したことで,対象とする議論状況や介入方法にルール設定者が込めた意図を比較・共有・再利用することができるようになり,第三者による追試・評価での利用や対象とする議論状況での異なる介入手法の比較分析といった知見の積み上げに資する枠組みを提案している.
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