研究課題
基盤研究(C)
DNAの損傷(または内因性の修飾)には様々な種類があるが,ホルミル基(アルデヒド基)を有するDNA損傷に関しては,LC/MS/MSなどによる分析では感度が低く,十分に分析がなされていない。そこで,遺伝毒性物質の作用等によって生じる「ホルミル基を有するDNA損傷」を高感度かつ網羅的に分析する系をとして,BODIPYを用いた蛍光ラベル化剤をいくつかを合成し,それらを評価する。また最適なラベル化剤を用いて,網羅的な解析が可能な系を構築し,種々のDNA試料について網羅的な分析を行い,各種損傷を定量する。
ヒドロキシアミノ基を有するBODIPY誘導体(8-(4-((2-(aminooxy)acetamido)methyl)phenyl)-4,4-difluoro-4-bora-3a,4a-diaza-s-indacene)の合成に成功した。この化合物はDNA損傷の一つである脱プリンサイトのデオキシリボースおよびメチル化シチジンの酵素的酸化物である5-formylcytidineと反応し蛍光性物質を容易に生成することがわかった。一方でDNAの参加損傷物である8-oxo-deoxyguanosineやFAPY-dAなどとは反応せず、選択性の高い試薬であることが分かった。
DNAの損傷(または内因性の修飾)には様々な種類があるが,ホルミル基(アルデヒド基)を有するDNA損傷に関しては,LC/MS/MSなどによる分析では感度が低く,十分に分析がなされていない。そこで,遺伝毒性物質の作用等によって生じる「ホルミル基を有するDNA損傷」を高感度かつ網羅的に分析する試薬を合成した。これにより種々のDNA試料について網羅的な分析を行い,各種損傷を定量することが可能となった。
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