研究課題/領域番号 |
19K12371
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64010:環境負荷およびリスク評価管理関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
山西 博幸 佐賀大学, 理工学部, 教授 (20240062)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 季別運転 / 硝化抑制 / アンモニア態窒素 / ノリ養殖 / 下水処理場 / 有明海 / 泥干潟 / 水温 / 放流水 / 底泥 / 巻き上げ / 干拓水路 / 灌漑水 / 水・底質環境 / 陸域負荷 / 栄養塩 |
研究開始時の研究の概要 |
下水処理の季別運転は,ノリ生産性向上のための有効策として全国的にも注目されている.一方で,十分な科学的根拠のないまま実水域で実施されている.とかく,短期的な漁獲収量に目を奪われやすい状況から,本研究が実施する現地調査および解析によって,これらに基づく問題点の有無などを明らかにし,現状の科学的な根拠に基づく整理が必要である. 本研究では,現地調査を通じて,有明海湾奥部のノリ養殖水域に対し,陸域負荷制御の有効性と将来的な水質・底質管理あるいは流域管理に向けた下水道の果たすべき役割への提案を目指す.
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研究成果の概要 |
地域の要望に応じた下水処理の弾力的運用効果と水環境への影響について調査及び解析を行った.夏季の灌漑用水としての処理水供給効果は,全水路水量に対する寄与率は低いものの,窒素およびリンともに灌漑水中の量を増加させ,これによる施肥量の削減や水田土壌等の現場環境に即した利用の可能性を示した.また冬季は,ノリ養殖場へ栄養塩濃度を高めた処理水の放流を行い,ノリの生育に必要な濃度レベルでノリ漁場到達を確認した.さらに水および底質を含む受水空間内の栄養塩輸送量を評価した結果,放流量の多い水域では,ノリ生産による栄養塩の系外取り出し量と同程度であったが,放流量の少ない水域では1/10程度でその効果は小さかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有明海湾奥部水域には,日本を代表するノリ養殖の一大拠点が形成されている.昨期のノリ生産高も日本一となり,地域産業としての役割も大きい.一方で,ノリ養殖は自然状況に大きく左右されるため,その管理が非常に難しい.特に,ノリの生長を左右する水域の栄養塩管理は毎年の課題となっている.とかく,短期的な漁獲収量に目を奪われやすい状況のままにある実態から,本研究が実施する現地調査・解析およびこれらに基づく現状の問題点の有無など明らかにすることで,懸念の払しょくもしくは現状の早期改善等を科学的な根拠に基づき,とりまとめることに大きな意義がある.
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