研究課題/領域番号 |
19K12375
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64010:環境負荷およびリスク評価管理関連
|
研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所(環境研究部、食と農の研究部及び水産研究部) |
研究代表者 |
和田 匡司 地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所(環境研究部、食と農の研究部及び水産研究部), その他部局等, 主任研究員 (00413766)
|
研究分担者 |
原田 敦史 日本文理大学, 工学部, 准教授 (40612023)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 発生源対策 / ダストモニタ / ばい煙 / 性能評価 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで固定発生源からのばい煙の排出は、大気汚染防止法に基づく排出規制によって抑制され、その結果、大気環境は格段に改善されてきた。ところが、一方で、ばい煙の質が変化し、微小かつ低濃度である粒子の割合が相対的に高くなった。そのため、固定発生源のばい煙濃度測定に用いられてきた従来の公定法では、PM2.5など微小かつ低濃度のばい煙排出量を把握する事に限界が生じている。また、常時監視に必要な連続測定には対応できない。公定法の持つ問題を解決する能力を有すると考えられるダストモニタに着目し、公定法との整合性を評価できる標準法を開発するとともに、ダストモニタの高度監視性能を主要な検出法ごとに明らかにする。
|
研究成果の概要 |
本研究は、ダストモニタの高度監視性能(微小かつ低濃度のばい煙に対する性能)を評価する手法を構築し、主要な検出法(光散乱式、光透過式、摩擦静電気式)ごとにその性能を明らかにすることを目的とした。具体的には、既存のダストモニタの性能評価装置を改良し、「濃度影響」「流速影響」「ダスト堆積影響」「ダストの物性影響」の項目について直線性や感度への影響を評価可能な手法を開発した。さらに、その手法を用いて国内に流通するダストモニタについて性能評価試験を行うことで、主要な検出方式ごとに濃度影響、流速影響、ダストの物性影響について評価し、それぞれの特性を明らかとした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ダストモニタの品質保証の規格化を加速させ、ばい煙濃度を低濃度まで確実に計測するためのダストモニタの評価基準が明確になる。自主管理精度の向上に資するだけでなく、公害防止のための測定器として周知でき、市場の拡大が期待できる。また、ダストモニタの評価基準の策定と普及は、連続的かつ高度にばい煙排出の厳格な監視・抑制を可能にし、ひいては我が国の大気環境保全並びに国民の健康保護に寄与することになる。
|