研究課題/領域番号 |
19K12377
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64020:環境負荷低減技術および保全修復技術関連
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
宮竹 史仁 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (70450319)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 堆肥化 / 発酵診断 / 温度 / 熱発生速度 / 昇温時間 / 酸素消費速度 / 比増殖速度 / 微生物活性 |
研究開始時の研究の概要 |
良質な堆肥生産には基本的な科学知識が不可欠である。しかし現状は、学術的知見が現場に浸透せず、堆肥化が上手くいかない現場が多い。本研究は研究者が培ってきた研究知見を生産現場に浸透させるために、堆肥化の発酵診断プログラムを開発することを目的とする。具体的には以下3点の研究目的を有する。1)熱発生速度や比増殖速度などの微生物活性が発酵診断指標として有効か検証する。2)それらの指標のプロファイルを評価・分類し、発酵良否との相関性を明らかにして発酵診断の基準を作成する。3)実証試験による発酵診断基準の適合性を検証する。以上から生産現場での発酵診断が可能となり、科学的に裏打ちされた堆肥化技術の創出を図る。
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研究成果の概要 |
堆肥化は、家畜排せつ物を有機肥料に変換するリサイクル技術である。良質な堆肥生産には基本的な科学原理と適切な方法に関する知識が不可欠である。しかしながら、実際の生産現場ではそれらが不足している状況が見受けられる。それ故、本研究では、堆肥の生産現場で専門的な知識を有していなくても、発酵の良否を自動判定することができる発酵診断技術を開発することを目的とした。その結果、堆肥化初期の温度から解析される熱発生速度等を用いることによって堆肥発酵を「良・可・不可」に診断することが可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
良質な堆肥を生産するためには、堆肥生産現場で働くヒトの学術的知識や経験が必要不可欠である。しかしながら、畜産の規模拡大や人手不足などにより、熟練した堆肥生産者が少ない現状にある。そのため、堆肥化が上手くいかないという現場も多く見受けられる。本研究の成果は、この様な生産現場において、迅速に堆肥の発酵診断が可能となり、堆肥化施設の管理の一助となるとともに、科学的に裏打ちされた堆肥化技術の創出が図られる。
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