研究課題/領域番号 |
19K12390
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64020:環境負荷低減技術および保全修復技術関連
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研究機関 | 大阪産業大学 |
研究代表者 |
高浪 龍平 大阪産業大学, デザイン工学部, 准教授 (00440933)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 紫外線分解 / 紫外線殺菌 / 排水処理 / 水銀フリー / 枯草菌 / PPCPs / 促進酸化 / 高度処理 / 深紫外線光源 / 紫外線消毒 / 低透過率排水 / 紫外線水処理 / 水銀フリー光源 / 消毒 / PPCPs分解 |
研究開始時の研究の概要 |
水処理における高度処理は衛生の向上を目的に上水道で普及しているが、下・排水への普及は途上の段階であり、普及への課題としてこれら処理水に残留する夾雑物質濃度の高さがある。 紫外線を用いた消毒および有機物分解においては特に夾雑物質の影響を受けるため、畜産排水などの低透過率排水への適応は不可能と考えられてきた。しかし、紫外線光源の開発が進み、低透過率排水への適応についても検討が始まりつつある。 本研究は、水銀を用いない新たな紫外線光源を用いて低透過率排水の消毒および含有PPCPsの分解の可能性について検討することにより、新たな下・排水の高度処理法の提案を目的としている。
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研究成果の概要 |
本研究は、水銀を用いない新たな光源を用いて低透過率排水に対応する紫外線処理の可能性について検討を行った。研究成果から、低透過率排水の殺菌および有機物分解は、排水の透過率から必要な紫外線の照射エネルギーを推定することにより、十分な処理が可能であること。装置の可搬性の向上や導入コスト低減のため、反応装置の通水管を樹脂製にすることが可能であることを確認したが、樹脂管の耐熱性の改善が必要であること。紫外線照射の方法を通水管の外側より外照する全方位照射が有効であること。UVAからVUVへと波長の短い光源に移行する多段階照射の条件は、高分子有機物の低分子化に有効であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本水処理システムは、処理が困難な下・排水の環境リスク低減技術として社会的意義が大きく、排水処理コストの低減につながれば畜産業界等へのインパクトも大きい。さらに水銀フリーであること、塩素の使用を軽減できるなど、安全性が高く、持続可能かつ環境負荷が少ない処理システムとして経済的・社会的価値創出の期待に応えられるものであり、紫外線照射による次世代の高度な下・排水処理技術開発の有益な資料になると考える。
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