研究課題/領域番号 |
19K12434
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64050:循環型社会システム関連
|
研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪工業大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
杉本 賢二 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (70596858)
|
研究分担者 |
秋山 祐樹 東京都市大学, 建築都市デザイン学部, 准教授 (60600054)
奥岡 桂次郎 岐阜大学, 社会システム経営学環, 准教授 (90714436)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 建物分布 / 夜間光 / SAR / 建物面積 / 建築物ストック / 合成開口レーダ / 建築物面積 / 衛星観測データ / 建築物 / 物質ストック |
研究開始時の研究の概要 |
持続可能な社会の実現に向けて,人間の経済活動により投入・蓄積・廃棄される物質の挙動を定量評価する必要がある.しかし,資源有用性の観点から,特に都市域の拡大が著しい発展途上国を対象とした分析が求められているものの,データ収集方法や精度に課題があるため分析方法が未だ確立されていない.全世界をカバーする普遍性の高い均質的なデータである衛星観測データと,建築物のストック量とは高い相関性があることは示されているが,世界全体に拡張可能な推計手法が確立されていないのが現状である.本研究では,人工衛星による観測データを用いて,建築物のストック量を推計する手法の開発を試みる.
|
研究成果の概要 |
持続可能な社会の実現に向けて,人間活動に伴い投入・蓄積・廃棄される物質の挙動を定量評価することが重要である.本研究課題では,衛星観測データを用いて土木構造物ストック量の空間分布を定量化することを目的とする. データ整備が進んでいる日本を対象に,建築物データと人工衛星による観測データとを用いて,関東地方1都4県(茨城県,千葉県,埼玉県,東京都,神奈川県)をサンプルとして,建物延床面積の推計式を算出した.得られた推計式を海外の都市に適用することで,精度検証と課題を明らかにした.具体的には,高層建物が多い地域では過小に,沿岸部の工場地帯では過大に推計されることが示された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
物質動態分析には経年の統計データが必要であるため,適用範囲は先進国が多く,人口増加と経済成長が著しい発展途上国では,データの入手可能性や精度が分析の制約となっていた.本研究課題により,人工衛星による観測データである夜間光とSARを用いることで,構造物の空間分布を推計可能であることを示した.ただし,高層建物が多い地域では過小推計になっていることから,今後この手法を拡張するとともに検証により推計精度を高めることができれば,世界全体のストック量分布を定量化でき,効率的な資源に向けた物質動態分析に資する基礎的なデータ整備として貢献できる.
|