研究課題/領域番号 |
19K12475
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
比留間 洋一 静岡大学, 国際連携推進機構, 特任准教授 (30388219)
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研究分担者 |
天野 ゆかり 静岡県立大学, 経営情報学部, 講師 (60469484)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 外国人介護人材 / ベトナム人介護留学生 / 国際移動 / 介護福祉士国家試験 / 漢越語 / アクションリサーチ / 外国人介護留学生 / ベトナム看護 / 読解過程 / 留学生移動 / 留学生教育 / ベトナム看護人材 / ベトナム人介護福祉士 / 外国人介護福祉士 / ベトナム / 介護 / 留学生 / 人類学的研究 / 国際労働移動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ベトナム人介護留学生を対象としたアンケート調査(量的調査)及びベトナム人介護留学生4名および元EPA・元留学生介護福祉士5名を対象とした民族誌的調査(日本およびベトナムにおける質的調査)やフォーカスグループインタビューの実施によって、送り出し社会や留学生自身の視点に根ざして介護留学生の実像を解明し、この先いかにしてベトナム人介護留学生を迎え入れるかについての指針を提示するものである。
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研究成果の概要 |
主な研究成果は2019年度の研究会を踏まえ、2020年度と2021年度にそれぞれ約20名のベトナム人介護留学生を対象に、アクションリサーチ「母語(ベトナム語)による国家試験対策の補講」(各年16回ずつ)を実施し、国家試験合格率が低迷している背景の解明と、その解決策として次の3点の示唆を得たことである。 ①母語による補講は、特に日本語能力の不十分な学習者(N3程度)の読解力と知識力の向上に有効。②グループ学習と、国家試験直前まで指導者が伴走することが、学習意欲の維持に有効。③問題文の正確な理解において漢越語(ベトナム語の中に豊富に含まれる中国語由来語)の利用が有効。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は、先行研究では外国人介護留学生にとって国家試験に必要な日本語力として、「漢字」、「漢字語彙」、「読解力」が挙げられていたが、本研究により、母語を用いた学習支援が特に日本語能力が十分ではない学習者の読解力の向上に一定の効果があること、また、国家試験の漢字、漢字語彙を正しく理解する上で、漢越語をうまく利用することが有効であることを具体的実証的に明らかにしたことである。 社会的意義は、ベトナム人介護人材には、留学生のみならず、介護技能実習生、特定技能「介護」労働者の中にも国家試験合格を目指す者が多く、彼ら/彼女たちに対する効果的効率的な国家試験対策のモデルを提示したことである。
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