研究課題/領域番号 |
19K12495
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
白石 壮一郎 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (80512243)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 高学歴非エリート層 / 社会移動 / 都市新中間層 / 機会/待機 / 晩婚化 / ソーシャルメディア / ジェンダー規範 / プレカリティ / 都市友人ネットワーク / 零細自営業 / パトロン-クライエント / アスピレーション維持 / 都市友人・親族ネットワーク / 教育大衆化 / 機会待機 / 高学歴非エリート世代 / 大衆化社会 / 都市新興中間層 / 延長した独身時代 |
研究開始時の研究の概要 |
以下の年次計画にしたがって、研究目的を段階的に明らかにしていく。1年目ではおもに本研究のテーマに関わる対象者らの実態について明らかにし、2年目では、対象者らのより具体的な経験と意識について明らかにする。さらに3年目では、そうした対象者らの経験や意識がどの程度・どのように共有されているか明らかにしていく、という設計である。 なお、各年度とも現地調査から帰国後に調査データの整理と分析をおこない、結果を英文論文として執筆し投稿する。
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研究成果の概要 |
サハラ以南アフリカ地域では、1990年代央の初等教育無償化政策以降に中高等教育進学率の上昇と、それにともなう農村-都市人口移動が加速した。本研究は、この状況にともなう農村部出身の高学歴若年女性のライフコース戦略について、ウガンダ共和国・ケニア共和国両国の農村部・地方都市・首都圏におけるライフヒストリー聞き取りと参与観察調査を実施した。その結果、おもに(1)都市部インフォーマルセクターへの一時的滞留状況、(2)配偶者選択に関する状況、(3)農村部家族・親族との関係、のそれぞれについてのかの女らの主観的な評価が記述され、都市部におけるライフコース上の困難の内実を質的な側面から明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の研究動向では、サハラ以南アフリカ諸国の大衆消費社会化、都市開発と郊外化、新興中間層の出現が指摘されており、その中心的対象は南アフリカ共和国であった。本研究は、ミクロで質的なアプローチから記述していくことにより、これまであまり対象とされてこなかった東アフリカにおける同様の傾向の実態と、そのなかにある高学歴の若者、とくに女性たちの社会生活と意識を明らかにし、課題を提起するものであった。今後、まとめられた調査データをもとに、和文論文、英文論文3本程度が公刊される予定である。この成果は、同地域における若者を対象にした各国の政策・開発援助プロジェクトの立案に貢献する。
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