研究課題/領域番号 |
19K12611
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 東京国際大学 |
研究代表者 |
石黒 久仁子 東京国際大学, 国際戦略研究所, 教授 (90573915)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ジェンダー / 人的資源管理 / 雇用制度 / 国際比較 / 北欧諸国 / キャリア形成 / ワーク・ライフ・バランス / 女性活用 / 国際比較調査 / 北欧 / ワークライフバランス / ジェンダーとビジネス / ジェンダーとマネジメント / ダイバーシティ・マネジメント / ヨーロッパ / スウェーデン / フィンランド / 人事マネジメント戦略 / 女性の活躍とイノベーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は女性の活用と効果的な人事マネジメント戦略が、いかに企業のイノベーションの創造と競争力向上に寄与しているのかを、ジェンダー平等が進む北欧諸国のひとつであるスウェーデンと日本の企業の事例を比較・分析して考察する。 研究は各国の企業とそこに勤務する男女従業員への聞き取り調査から得られた質的なデータを基に、経済・ビジネス環境及び政府の女性政策などとの関連を考慮しながら分析される。実施にあたっては、申請者がこれまで蓄積した女性のキャリア形成の国際比較調査からの知見を更に発展させ、ジェンダー研究・マネジメント研究の各分野に新たな知見を加え、我が国の女性活躍の一助となる研究の実現を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は女性の活躍と企業のイノベーション創生へのヒントを得るべく、スウェーデン企業と日本企業の人事管理制度の比較を研究の中心に据え、聞き取り調査から得た質的データを分析した。スウェーデン企業の事例から、組織内において個人主義・平等主義・人々の信頼関係と団結など、異なる価値観がバランスを保ちながら共存する文化と、個人の責任と成果に焦点を充てた柔軟な人事管理制度が、女性にも活躍の場を広げていると考えられる。一方、高福祉を実現してきた北欧諸国でも、ジェンダーに関する様々な問題が存在しているが、社会での議論や政府・企業・個人が更なるジェンダー平等を目指し努力を重ね実現していることが見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術上の独自性・創造性と社会的意義は、既に多くの分析がされているスウェーデン・北欧諸国の社会福祉制度や福利厚生制度に関する知見に加えて、企業内の人的資源管理制度の各機能・分野の施策と慣行及び組織文化の分析とジェンダー平等を実現する過程についての実証研究を行った点にある。本研究によってマネジメント研究とジェンダー研究の二つの領域での成果と視角をつなぎ、ジェンダー研究にマネジメントの視点を加えることができた。また、ジェンダー平等を実現するにあたり直面する課題や問題を分析・考察したことにより、日本企業でジェンダー平等を更に推進する施策や実践に有意義な知見を提出することができた。
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