研究課題/領域番号 |
19K12677
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
三谷 純 筑波大学, システム情報系, 教授 (40392138)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 折り紙 / 形状モデリング / 可展面 / 曲面 / 折紙 / 曲線折り |
研究開始時の研究の概要 |
紙のように平坦で厚さが小さく伸縮しない素材を「折る」ことで、意図した形を作り出す手法に関する研究を行う。初期入力として展開図上に与えられた曲線を折ることで、どのような形状の変化を経て最終的な形状に変化するかを可視化するソフトウェアを開発し、複数の折り目の相互関係や、自己交差の回避手法などを明らかにすることを目指す。本研究によって、「折り」による新しい造形の可能性を広げることを実現する。
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研究成果の概要 |
空間曲線での折りを含む可展面の形状の設計支援を目指して主に以下の3つの課題に取り組んだ。(1)平面上に配置された折り目情報および形状生成に必要なパラメータ指定に基づいて折った後の立体形状を生成するシステムの開発、(2)変形過程をシミュレートし、折った後の立体形状を得るためのシステムの開発、および(3)対話的な操作で折り形状を操作する手法。いずれも、滑らかな曲面を平面四角形の集合に離散化することで行われている。これらの各種手法を通して、曲線折り形状を生成、操作、解析するための基盤づくりに貢献した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
曲線の折り目を持つ可展面形状の設計、操作、解析に貢献するものであり、これまで計算機で設計可能とされてきた折り紙の形状のすそ野を大きく広げるものである。曲線で折ることは、すなわち平坦に折りたためないことを意味するため、ものをコンパクトに折りたたむ用途には適用できないが、金属板など工業的に広く用いられている素材を折るだけで作れる形状の設計対象が広がることによって、これまでにないデザインを活用した製品設計など、新しい応用が生まれるものと期待できる。
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