研究課題/領域番号 |
19K12694
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
青木 幹太 九州産業大学, 芸術学部, 教授 (70159276)
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研究分担者 |
西薗 秀嗣 九州産業大学, 人間科学部, 教授 (10125338)
牛見 宣博 九州産業大学, 理工学部, 教授 (70284536)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 介護デバイスの開発 / 中腰姿勢の抑制 / 腰部負担の緩和 / 要介護者の自立意欲 / 介護負担の生理特性 / フィールドテスト / 社会実装 / 介護における中腰姿勢の抑制 / 腰部の負担軽減 / 要介護者の自立意欲の向上 / 介護負担の生理的特性 / 社会実装の促進 / 3次元CAD、プリンター / 要介護者の自立意欲の維持 / 設計仕様の明確化 / 3次元 CADデータの活用 / 3次元プリンターによるモデル化 / 介護デバイス / 腰痛発生の抑制 / 実用性 / 高齢者施設 / 製品化 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国をはじめ主要先進国では、人口の高齢化が進んでいる。「いつまでも健康」は理想だが、加齢による介護化、介護の担い手不足、長時間介護の肉体的、精神的負担などは避けれない問題である。この中で筆者らは施設・病院等で日々、多くの高齢者を介護する介護従事者の腰痛の問題に着目している。要介護高齢者をベッドから車椅子に移す際など、介護従事者は中腰姿勢で高齢者の身体を支えるため腰部に負担が集中する。本研究では、高齢者介護で腰部に集中しがちな肉体的負担や疲労を他の部位にバランスよく配分し、腰痛の発生を抑える介護デバイスの開発とその普及を目的にしている。
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研究成果の概要 |
本研究では、高齢者施設等で移乗や移動などの長時間の介護によって発生する腰痛を抑制し、同時に要介護者の残存機能を生かして、介護への依存心を和らげ、関節拘縮の予防効果のある介護デバイスの研究・開発を行なった。研究では試作した介護デバイスを用いて、模擬介助動作における生理負担の測定を行うとともに、現場の理学療法士が実際に使用して評価を行ない、介護デバイスの設計精度を高めた。福祉機器メーカーの協力を得て、介護デバイスの量産試作を行い、試作品を有料老人ホームに持ち込み、実際の現場で評価した結果、介護者の腰痛予防に効果があることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、研究開発した介護デバイスを介護付き有料老人ホーム等に持ち込み、実際の介護現場で使用テストを実施している。その結果では、施設内で発生する移乗や移動の介助の際に、従来の作業に比べて楽に介助ができることから、研究目的である介護者の腰痛発生の抑制と要介護者の介助依存の抑制効果があることがわかった。また開発した介護デバイスは動力装置等を使わないことから価格が抑えられ、また介護者の身体への装着が簡易であることから、実用性が高い。今後、後期高齢者の人口増とともに、介護負担の軽減は必須の課題であり、介護現場での利用拡大が期待される。
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