研究課題/領域番号 |
19K12780
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
田口 弘康 滋賀医科大学, 神経難病研究センター, 特任教授 (90102912)
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研究分担者 |
柳沢 大治郎 滋賀医科大学, 神経難病研究センター, 准教授 (50581112)
加藤 智子 滋賀医科大学, 神経難病研究センター, 特任助教 (90754367)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 認知症 / MRI / 画像診断 / 有機合成 / アミロイドβオリゴマー / フッ素MRI / 治療薬 / アルツハイマー病 / 画像診断法 / Aβオリゴマー / 有機合成成 / 認知用 / 核磁気共鳴画像 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、”ケト型のShiga-YはAβオリゴマーに結合する”という仮説をもとに世界初となるAβオリゴマーの画像化試薬を開発することである。この目的を達成するために以下のように研究をすすめる。 1)Aβオリゴマーに特異的に結合する候補化合物の合成 2)水晶発振子マイクロバランス(QCM)測定装置で特異性の確認 3)モデルマウスの組織を用いた結合試験 4)アルツハイマー病モデルマウスを用いたin vivo画像化実験 1)から3)にて最適な化合物を選択後、モデルマウスおよび野生型マウスの尾静脈から化合物を投与し、7テスラMRIでAβオリゴマーの画像化に挑戦する。
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研究成果の概要 |
アルツハイマー病(AD)の病態においてAβオリゴマーは発症前の初期段階において重要な役割を果たしている。本研究ではAβオリゴマーのフッ素MR画像化試薬Shiga-Y51を開発し、その有用性を検証した。野生型マウスとADモデルマウスにShiga-Y51を投与したところ、Shiga-Y51は血液脳関門を通過してADモデルマウス脳内のAβオリゴマー蓄積部位に集積した。さらに、ADモデルマウスにおいて野生型マウスよりも強いフッ素MR信号が検出されたことから、AβオリゴマーのMR画像化に世界で初めて成功したと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ADは発症後の治療が困難であることから,Aβオリゴマーが蓄積し始める40-50代での正確な診断法の確立と治療法の開発が急務である。そこで、Aβオリゴマーを標的にした診断・治療薬の開発が試みられているものの、実用化されたものはない。本研究では、Aβオリゴマーのフッ素MR画像化試薬を開発し、その有用性をin vivoで検証することで、世界初となるAβオリゴマーのフッ素MR画像化に成功した。他に類を見ない画期的な研究成果であることから、学術的に非常に意義がある。
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