研究課題/領域番号 |
19K12805
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
有馬 祐介 九州大学, 先導物質化学研究所, 准教授 (90402792)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 細胞表面修飾 / 細胞間接着 / 核酸 / タンパク質 / ペプチド核酸 / 組換えタンパク質 / 組み換えタンパク質 / 両親媒性分子 / 膜タンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
生細胞の表面を修飾し異種細胞間の接着を誘導する技術は,生体類似組織の作製など細胞工学への応用が期待されている。細胞工学分野へ幅広く応用するためには,医学応用上非常に重要な細胞を含む多種多様な細胞の表面を修飾可能であることが重要である。しかし,従来の細胞表面修飾技術では適用困難な細胞があり,汎用性の面で課題のあることが分かった。そこで本申請では,従来法に代わる細胞表面修飾分子を設計し,多様な細胞に対する細胞間接着誘導技術の確立を目指す。また,その技術を用いて,細胞工学分野における細胞間接着に関わる問題の解決を試みる。
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研究成果の概要 |
異種細胞間の接着を誘導する技術は,生体類似組織の作製など細胞工学への幅広い応用が期待されている。本研究では,多種多様な細胞に適用可能な細胞間接着誘導技術の確立を目指した。 主鎖骨格が中性電荷のペプチド核酸(PNA)を有する両親媒性分子を用いることで,従来法では修飾困難であった細胞種に対しても異種細胞間接着を誘導できることが明らかとなった。 また,細胞表面へ修飾したタンパク質の作用による細胞間接着の誘導にも取り組んだ。細胞表面に修飾したリガンドとタンパク質中の特定配列と特異的結合を介して細胞表面をタンパク質で修飾することができ,異種細胞間接着の誘導が可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体類似組織の形成や抗体作製などの医学応用において,細胞の接着が不十分なため使用可能な細胞種の限定や効率の低さなどが問題であった。本技術を用いることで多種多様な細胞種に対して表面修飾が可能となり,細胞を扱う医学・生物学分野における細胞間接着の問題を解決する方法を提供できる。 また,細胞種による表面修飾効率の違いを生じさせる原因を知ることで,種々の分子が混在する細胞表面に関する更なる地検が得られると期待できる。
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