研究課題/領域番号 |
19K12866
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
末永 弘美 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10372707)
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研究分担者 |
石川 剛 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (20569305)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 慢性肝疾患 / 血管内皮機能 / 一酸化窒素 / PSE / BRTO / 心拍出量 / DDAH/ADMA/NOS/NO経路 / 門脈圧亢進症 / B-RTO / FMD検査法 / 一酸化窒素(NO) / 肝線維化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、慢性肝疾患のNO調節経路として注目される内因性NOS阻害剤であるADMA(ネチルアルギニン誘導体)を含むDDAH/ADMA/NOS/NO経路の分析を行い、慢性肝疾患におけるNO上昇の機序および病態悪化への影響を検証する。 さらに、門脈圧亢進症に対する経皮的血管内治療法の施行前後の病態およびNO調節経路の変化を分析することによって、NOを反映する血管内皮機能評価が治療効果の予測因子としての有用性を検討する。最終目標は、血管内皮機能を主要な治療マーカーとした治療方法選択ガイドラインの構築である。
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研究成果の概要 |
本課題では、慢性肝疾患(CLD)の心血管イベントリスクの低さに着目し、動脈硬化、血管内皮機能、心拍出量、血中一酸化窒素(NO)の評価を実施した。更に門脈圧亢進性の合併症に対する経皮的血管内治療法であるPSE(Partial Splenic Embolization)、B-RTO(balloon-occluded retrograde transvenous obliteration)の術前後に、NO調節経路として注目される内因性NOS阻害剤ADMA(メチルアルギニン誘導体)を含むDDAH/ADMA/NOS/NO経路の分析を行い、NO上昇の機序およびその病態悪化への影響を検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
門脈圧亢進症は、肝硬変により門脈圧が上昇し、様々な合併症を引き起こす病態として知られている。この治療法として、外科的治療のほか、内視鏡的治療や経皮的血管内治療、さらには薬物療法としてβブロッカー、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB: angiotensin II receptor blocker )などの複数の選択肢が挙げられるが治療方法の選択ガイドラインは明らかになっていない。循環器領域の視点からNO調節経路と病態との関連が明らかになれば治療方法選択のガイドラインが明らかになる可能性もある。
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