研究課題/領域番号 |
19K12868
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
佐藤 泰憲 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (90536723)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 生物統計 / 実験計画法 / 統計解析 / 臨床研究デザイン / 基礎医学実験デザイン / 有意症 / 統計ガイダンス / 統計カリキュラム / レギュラトリーサイエンス |
研究開始時の研究の概要 |
医学,薬学,健康科学領域では,EBMという考え方が普及し,客観的なデータに基づいて意思決定を迅速に行うことが,これまで以上に求められている.その一方で,統計的解釈の間違いや統計手法を誤用した学術論文報告が後を絶たない.その背景には様々な原因が考えられるが,当該分野の研究者の生物統計学に対する不十分な理解がひとつの原因である.本研究を通して,生物統計手法の誤解や誤用をなくすためには,医学研究者にどのような生物統計の教育ツール(ガイダンスやカリキュラム等)が有用か否かを明らかにすることである.
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研究成果の概要 |
臨床医学研究及び基礎医学研究の統計手法・研究デザインの調査を実施した。調査結果をもとに、生物統計報告ガイダンス作成した。具体的には、臨床医学雑誌New England Journal of Medicine、基礎医学雑誌Natureの原著論文、レター、総説等から統計手法を調査し、使用頻度が高い統計手法、誤りやすい手法等を整理した。また、臨床医学研究と基礎医学研究で用いられる統計手法を明らかにし、医学研究の計画・解析・報告のための生物統計報告ガイダンス案及び統計教育のシラバス案を作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、生物統計手法の誤解や誤用をなくすため、医学研究者あるいは学術論文の出版社に生物統計の教育ツール(ガイダンスやカリキュラム等)を提供するものである。生物統計報告ガイダンスを適切に運用すれば、論文報告の誤りを大幅に低減でき、正しい医療の発展の促進につながる。また、作成したガイダンスを用い、学部・大学院学生に最先端かつ実用的な統計教育を提供することができる。本成果を通じて、医学・薬学・健康科学研究の根本的発展が期待され、世界をリードする医療系研究の促進の一助となる。
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