研究課題/領域番号 |
19K12898
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
村田 尚道 岡山大学, 歯学部, 客員研究員 (10407546)
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研究分担者 |
五福 明夫 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 教授 (20170475)
山本 昌直 岡山大学, 大学病院, 助教 (60712859)
江草 正彦 岡山大学, 大学病院, 教授 (90243485)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 摂食嚥下機能 / 支援システム / 嚥下訓練 / メンデルソン手技 / 嚥下障害 / 嚥下評価 |
研究開始時の研究の概要 |
摂食嚥下機能の低下は、健康な食生活を営むことを阻害し、健康に対する大きなマイナス要因となる。嚥下機能を評価し、訓練を行うためには病院・診療所や医療スタッフなど医療資の源が必要である。しかし、高齢者の増加に伴う様々な医療需要の増加に対して、供給が不足することが予測される。 嚥下機能の簡便な評価方法である喉頭挙上の計測と改善のための訓練を行う装置(嚥下評価および支援システム)を開発することで、医療機関以外でも評価や訓練を受けることが可能となり、高齢者の健康な生活を支援することに寄与できると考えられる。
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研究成果の概要 |
【目的】申請者らは過去の研究で摂食嚥下機能を評価し、喉頭挙上を補助するシステムを開発した。本研究は、喉頭挙上を保持する部位(支持部)の改良およびシステム駆動方法について検討した。 【方法】対象は健常ボランティアである。(1)ジャミング現象を応用した支持部を作成し、対象者での動作確認を行った。(2)システム作動を嚥下動作に同期させるために嚥下音の解析を行った。 【結果】(1)改良した支持部を組み込むことで、喉頭隆起の形状に関わらずに本システムが使用できることが示唆された。(2)嚥下音をウェーブレット解析することで、嚥下動作に同期して自動的にシステム駆動できる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で改良を加えた嚥下支援システムは、実際に臨床で行われている訓練の動作を模倣することを目的としたシステムである。本研究によって、これまで課題であった対象者の喉頭形状に左右されない支持部の改良ができた。改良したシステムを利用することで、嚥下機能の低下した高齢者や障害者に対する訓練に行い、摂食嚥下障害を改善することで健康な生活を支援することに寄与できると考えられた。また、システム動作の解析によって、嚥下開始からの喉頭挙上の測定も可能と考えられ、訓練による改善度が提示できたり、機能低下の判断によって訓練の必要性が簡便に提示ができると考えられた。
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