研究課題/領域番号 |
19K12912
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 公立小松大学 |
研究代表者 |
松井 優子 公立小松大学, 保健医療学部, 教授 (00613712)
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研究分担者 |
真田 弘美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50143920)
須釜 淳子 金沢大学, 新学術創成研究機構, 教授 (00203307)
村山 陵子 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (10279854)
紺家 千津子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (20303282)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 血管外漏出 / サーモグラフィー / アルゴリズム / 抗がん剤 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、抗がん剤の点滴静脈内注射の際に発生する血管外漏出をサーモグラフィーを用いて早期に発見する方法の確立を目的とする。外来化学療法室で抗がん剤治療を受ける患者を対象に調査を行い、サーモグラフィーによる血管外漏出の早期発見とこれによる予防的介入の実施が抗がん剤の漏出後に皮膚に発生する硬結の件数が減少するかを検証する。
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研究成果の概要 |
これまでの研究で、サーモグラフィーを用いて抗がん剤の血管外漏出を発見する試みを行った。この同定率は、感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率がそれぞれ84.6%、94.8%、64.7%、98.2%であった。 本研究では、臨床において血管外漏出をサーモグラフィーを活用して早期に発見し漏出による硬結を予防するためのアルゴリズムを開発した。アルゴリズムの要素を、抗がん剤の種類、腫脹の有無、サーモグラフィー画像上の低温領域の有無と特徴、投与予定時間血管の走行、刺入部周囲の形状とした。開発したアルゴリズムの感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率は、87.5%、97.5%、70.0%、99.2%に向上した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血管外漏出は、静脈内に投与すべき薬剤が皮下組織に漏れ出ることである。抗がん薬が漏出すると、紅斑、色素沈着、硬結、水疱、潰瘍などの局所の皮膚障害が出現する。これらの皮膚障害は、患者にとって疼痛を引き起こすだけでなく、治療の継続に影響を与える。皮膚障害を予防するには、血管外漏出を早期に発見し、抗がん剤の漏出量を最小限にとどめることが重要である。開発したサーモグラフィーを活用した血管外漏出の早期発見のためのアルゴリズムは、臨床看護師が迷うことなく血管外漏出を識別し硬結発生のリスクのあるケースに対して適切な対処と行うことにより、皮膚障害の発生を減少させ、がん患者のQOL阻害を防止することに貢献する。
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