研究課題/領域番号 |
19K12913
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
高橋 大志 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 准教授 (20549943)
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研究分担者 |
高橋 真悟 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 助教 (20804397)
児玉 直樹 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (50383146)
松尾 仁司 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 教授 (70417012)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 生体機能評価 / 熱刺激 / 装置開発 / 赤外線 / 透過撮影 / 血管機能評価 / 入浴時ヒートショック / 赤外線撮影装置 / 熱刺激装置 / 血管反応 / 体質評価 / ヒートショック / 刺激装置 / 判定システム / 血圧 / 血管透過 / システム構築 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、入浴時ヒートショックの予防と死亡者数の低減を目的として、ヒートショックへの陥り易さを定量的に評価するための危険度判定システムを構築する。本判定システムは、近赤外線カメラを用いた末梢血管機能評価システムとペルチェ素子を用いた冷温熱刺激装置から構成される。本判定システムを生体計測実験に供することで冷温熱刺激に対する末梢血管の拡張・収縮機能を定量的に評価し、また動脈硬化の状態も計測することで血管機能と動脈硬化の関係を明らかにする。これらの結果からヒートショックの危険度が判定できるシステムを構築し、さらにヒートショック予防に効果的なトレーニング法の提案も目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、入浴時ヒートショックの危険性を定量的に評価するための危険度判定システムを作製し生体計測実験を行った。判定システムは冷温熱刺激装置と末梢血管機能評価装置から構成される。刺激装置はペルチェ素子とプログラマブル電源で作製した。血管機能評価装置は近赤外LEDと赤外線カメラで構築した。各装置の性能を評価した結果、熱刺激装置では10~40℃までの温度制御が可能であり、機能評価装置では手指の血管を描出が可能であった。これらの装置を被験者の手掌に装着し冷温熱刺激を与えた結果、血管拡張や収縮が観測され個人差も観察された。以上より、ヒートショックの危険度は個人によって異なる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現状の入浴時ヒートショック(HS)の予防策は疫学調査に基づいた脱衣所へのヒータ設置といった受動的な予防法で行われているが、現在でも死亡者数が増加していることから対策は不十分な状況にある。さらに、個人の体質的な危険度も評価できる装置も存在せず、様々な方法による予防効果の検討や発症予測は実現できていない。そこで、本研究では新規な評価システムを構築した結果、冷温熱刺激に対する血管機能を定量的に評価できた。本結果はHSの体質的な危険性を推測する技術として非常に重要な成果であり、また本装置の構築によって、これまでに全く検討する事ができていなかった積極的な予防法を検討できる可能性が示唆された。
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