研究課題/領域番号 |
19K13117
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
北村 紗衣 武蔵大学, 人文学部, 教授 (00733825)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | シェイクスピア / 近世イングランド演劇 / ファン研究 / 舞台芸術史 / セクシュアリティ / ジェンダー / ルッキズム / 人種差別 / 美 / 演劇 / 近世イングランド文学 / 上演史 / 受容史 / リチャード二世 / 観客 / マーケティング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は16世紀末から21世紀初頭までの英国を主な対象とし、近世イングランド演劇の上演史上、男性の美や性的魅力がどのようにとらえられ、またその受容にどのような変化があったのかを問うものである。ウィリアム・シェイクスピアやクリストファー・マーロウなどの劇作家が活躍していた近世から現在のウェストエンドにいたるまで、男性スターの魅力は集客上の大きなポイントであったと考えられる。戯曲テクスト、上演史、批評史に関する調査を通して、近世イングランド演劇の上演において男性の美や性的魅力に対する考え方はどのように変遷してきたかを明らかにしたい。
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研究成果の概要 |
本研究は、ウィリアム・シェイクスピアの作品をはじめとする近世イングランド演劇の上演史において、男性登場人物の性的魅力や美に関する考え方はどのように変化してきたのかという問いを探求するものである。2019年度に開始したが、2020年度以降は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、予定していた海外文書館での調査などがほぼ実施できなかった。研究成果としては、期間中に査読論文を4本(うち2本は英語)刊行した他、劇評と研究ノートを1本ずつ、また一般向けの研究成果紹介を含む単著の書籍を1冊刊行した。また、学会発表を6回(うち3回は国際学会)行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまであまり研究されてこなかったシェイクスピア劇における男性美の表現について探求し、論文や学会発表、一般向けの書籍などを通じて論じることで、ルッキズムの問題や人種表象についてより広い視点で考えることに貢献できたと考えている。また、アイドル文化の研究やファンダム研究といったポピュラーカルチャー研究の分野と近世イングランド演劇を接続することにも貢献できたと考えている。本研究は役者や演出を扱うものでもあり、実際に上演を行う際の演出の一助ともなるのではないかと考えている。
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