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冷戦期ディストピア表象における集団的記憶と終りの意識の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K13130
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分02030:英文学および英語圏文学関連
研究機関山形県立米沢女子短期大学

研究代表者

小林 亜希  山形県立米沢女子短期大学, その他部局等, 准教授 (80711366)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワードイギリス文学 / 集団的記憶 / 終りの意識 / ディストピア / 冷戦期 / 記憶 / 語り / 冷戦 / 第二次世界大戦
研究開始時の研究の概要

本研究では、1)公開されたアーカイヴにアクセスすることにより、1950年代に活躍した作家たちの第二次世界大戦における経験と記憶を、作家の自筆原稿、手紙、同時代の言説を参照しながら可能な限り再構築を試みる。2)そのうえで、作家たちが戦争体験について沈黙せざるをえなかった集団的記憶とは何であったか、3)エンディング構造のテクスト分析を行うことで、諸テクスト間に通底する「終りの意識」を明らかにしたい。まずはジャンルの異なる三人の作家(William Golding, John Wyndham, Mervyn Peake)の諸テクストを起点として、徐々に対象を広げていく予定である。

研究成果の概要

本研究は、第二次世界大戦から冷戦期までのディストピア表象における「集合的記憶」(collective memories)と「終りの意識」(the sense of an ending)に焦点をあて、分析したものである。特に、1950年代に活躍した作家たち(William Golding, John Wyndham, Mervyn Peake)の諸テクストに基づいて、冷戦期の作家たちが共有したと思われる「集団的記憶」とエンディングにおける「終りの意識」について明らかにしようと試みた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

1950年代に活躍した作家たちの多くは従軍経験があったにも拘わらず、彼らの戦時における集団的記憶とディストピア表象を比較検討した研究は多くない。第二次世界大戦から冷戦期に至る連続性に着目し、集団的記憶とディストピア表象の関係性を分析した点に本研究の学術的意義がある。また、本研究は、1950年代の虚構物語に通底する「終りの意識」(the sense of an ending)に着目することで、特定のジャンルに包摂されない第二次世界大戦以降の集団的記憶について考察するものである。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 『ピンチャー・マーティン』における〈終り〉の意識―意識の言説化をめぐって2020

    • 著者名/発表者名
      小林亜希
    • 雑誌名

      NEW PERSPECTIVE

      巻: 50巻2号 ページ: 4-13

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ヘテロトピアのロビンソン―反ロビンソン物語における〈終り〉の意識2019

    • 著者名/発表者名
      小林亜希
    • 学会等名
      日本英文学会関西支部第14回大会シンポジウム「冒険の残滓――『ロビンソン・クルーソー』から300年」
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [備考]

    • URL

      http://124.146.197.139/app-def/S-102/kansai2/wp-content/uploads/2020/07/kobayashi_aki3.pdf3.pdf

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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