研究課題/領域番号 |
19K13164
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
|
研究機関 | 関西大学 (2021-2022) 明海大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
熊谷 学而 関西大学, 文学部, 准教授 (40793849)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 音声学 / 音韻論 / 音象徴 / 日本語 / 英語 / 中国語 / 韓国語 / 母語獲得 / 理論言語学 / 両唇音 / 実験言語学 |
研究開始時の研究の概要 |
多くの言語において、子どもが子音を獲得する順序には共通点が多い。例えば、両唇音([p, m]など)は比較的獲得が早いが、[s]などの摩擦音は調音方法が難しいため、獲得が遅い。本研究では、音象徴(音が意味やイメージを持つという現象)の観点から、獲得の早い子音は「赤ちゃん」のイメージを持ち、獲得の遅い子音は「大人」のイメージを持つという仮説を立てる。そして、それらの音象徴的つながりが日本語、英語、中国語、韓国語において共通して観察されるかどうか実験的に検証する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、「赤ちゃん」のイメージを連想させる「やわらかい」「かわいい」イメージは、両唇音を含む名前によって喚起されるかどうか、日本語、英語、中国語、韓国語の4言語を対象として、実験的に検証した。その結果、言語間において、それらの音とイメージの結びつきの程度は異なることがわかった。また、幼児語に現れる特徴が赤ちゃん用オムツの名前にふさわしいかどうか実験的に検証したところ、一部の仮説のみが支持された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、子どもの母語獲得の傾向に基づいた音象徴に関する仮説を検証した。従来の音象徴研究では音声学的理由以外によって生じる音象徴的つながりは存在するのかどうかについて十分検証されてこなかったという点で、学術的意義があった。また、社会的意義として、赤ちゃん用オムツの名前にふさわしい特徴を実験的に検証したことにより、本研究成果が商品の名付けに活用されることが期待できる。
|