• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

日本語母語話者による友人間の雑談における意見・考えのやりとりの研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K13231
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分02090:日本語教育関連
研究機関大阪大学

研究代表者

高井 美穂  大阪大学, 日本語日本文化教育センター, 准教授 (50711488)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード日本語教育 / 会話教育 / 意見・考え / 価値観 / 共-成員性 / カテゴリー付随活動 / 親しさ / 成員カテゴリー化装置 / 認識上の優位性 / 好み / 会話分析 / 雑談
研究開始時の研究の概要

本研究は、友人間の雑談において自然発生的に起こる意見・考えのやりとりへの日本語学習者の参加、また、それを通した周囲の人々との人間関係構築を可能にすることを目的とした基礎的研究である。日本語を母語とする大学生の親しい友人間における雑談の録音データをもとに、雑談における意見・考えのやりとりに関して日本語母語話者が持つ規範(期待)を会話分析の手法を用いて明らかにし、日本語の会話教育に応用可能な形で記述することを目指す。

研究成果の概要

日本語の会話教育への応用を目指した基礎的研究として、日本語を母語とする大学生の親しい友人間における雑談の録音データをもとに、①意見に関するやりとりが行われやすい会話上の位置、②意見の述べ合いに用いられる連鎖組織(やりとりのパターン)、③価値観や意向・評価の不一致が露呈した際、会話がどこへ向かうのか、を分析した。分析の結果から、会話参加者らは雑談における意見のやりとりを通して、意見の異同にかかわらず、同じ成員であることを志向していることが明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、雑談において自然発生的に起こる意見・考えのやりとりに関して日本語母語話者が持つ規範(期待)を明らかにした。フォーマルな話し合いに比べ、友人同士の雑談において自然発生的に開始される意見・考えのやりとりについてはまだ十分明らかになっていないことが多い。本研究で得られた成果は、日本語学習者に対する会話教育において雑談を扱うための基礎的な資料となるものであり、留学生と日本人学生との関係構築に寄与するものであると考える。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 進路の選択をめぐる雑談における「悩める就活生」としてのカテゴリー付随活動 : 異なる道を選択する相手とのやりとりに注目して2022

    • 著者名/発表者名
      髙井 美穂、Takai Miho、タカイ ミホ
    • 雑誌名

      日本語・日本文化

      巻: 49 ページ: 19-42

    • DOI

      10.18910/87449

    • ISSN
      09135359
    • 年月日
      2022-03-10
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本語母語話者の価値観の共有における成員カテゴリーの利用と実践―ライフプランをめぐる女子大学生の雑談の会話分析から―2019

    • 著者名/発表者名
      髙井美穂
    • 雑誌名

      日本語・日本文化研究

      巻: 29 ページ: 86-103

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 価値観をめぐるやりとりにおける成員カテゴリー化装置―日本語を母語とする大学生の雑談の分析から―2020

    • 著者名/発表者名
      髙井美穂
    • 学会等名
      社会言語科学会第44回大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 相互行為における親しさの主張―好みをめぐる友人間のやりとりから―2019

    • 著者名/発表者名
      高井美穂
    • 学会等名
      第12回OPI国際シンポジウム
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi