研究課題/領域番号 |
19K13348
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
|
研究機関 | 岐阜聖徳学園大学 |
研究代表者 |
北村 安裕 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 准教授 (50646263)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 大土地経営 / 荘園 / 古代史料 / 現地調査 / 日本古代史 / 土地所有史 / 荘園史 / 地域史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、従来「初期荘園」としてとらえられてきた8世紀中期~9世紀の荘園について、近年の大土地所有研究や地域史研究の進展をふまえて、7世紀以前の大土地所有との比較や、官衙・交通路に関する周辺地域の情報の集約・利用を通じて、形成過程・分布・特性・機能・経営様態を総合的に復原し、「律令制下の荘園」として再定義することを最大の目標とする。
|
研究成果の概要 |
「律令制下の荘園」について総合的に解明することを目的として、大化以前からの大土地経営との関係に留意しつつ、大土地経営・交通に関する遺跡等に関する地域情報や現地調査の結果も活用し、8世紀の大土地経営の存在形態・特性について検討を進めた。平安後期の荘園への展開について研究するための史料研究も含め、著書(共著)4冊、論文6本(うち単著1本、共著5本)、書評3本の研究成果を得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、「初期荘園」として把握されてきた8世紀中期~9世紀の荘園について、大化以前の大土地所有や、平安後期の荘園との関係も含めてとらえ直す意義を有しており、日本列島の歴史の中でも重要な要素である大土地所有の歴史的展開を把握するための基盤となりうる研究である。また、本研究で得られた知見と他地域のあり方を比較検討することによって、関連する学問分野の発展にも寄与しうる。さらに本研究は、古代の地域の歴史的環境の復原によって地域の歴史資産を見直す契機ともなり得るものであり、研究の過程で明らかとなった前近代日本の土地と人の関わりを通じて現代における環境問題を再考する一助となることも期待できる。
|