研究課題/領域番号 |
19K13369
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
鈴木 開 明治大学, 文学部, 専任准教授 (80739425)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 壬辰戦争 / 燕行使 / 吏文謄録 / 事大文軌 / 朝鮮王朝 / 明 / 外交 / 明清交替 / 燕行録 / 清 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、豊臣秀吉の朝鮮侵略後の朝鮮王朝と明朝中国の関係を具体的に知ることのできる新史料『吏文謄録』に対する基礎的研究である。本史料には膨大な数の外交文書が収録されているが、この時期の朝鮮と明、双方の事情があまり知られていなかったこともあって、その史料的価値が十分に認識されているとはいえない。そこで、『吏文謄録』所収文書のうち、特に朝鮮から明に派遣された燕行使に関係する文書や、漂流民の送還に関係する文書の分析を行い、当時の朝明関係の具体像を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、16世紀末から17世紀初にかけて、朝鮮王朝と明朝中国とのあいだでやりとりされた外交文書集に関する基礎的研究である。これら外交文書は「吏文」と呼ばれる特殊な文体で書かれ、朝鮮王朝では「吏文謄録」として継続的に編纂が行われてきたが、現存するのは韓国学中央研究院蔵書閣所蔵の『吏文謄録』のみである。申請者はこの文書集の目録を初めて作成し、その構成を明らかにするのみならず、他史料との比較検討を通じて、その歴史的な価値について検討した。本史料の分析を通じて、朝鮮と明との関係について新たな光をあてることができるだろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではこれまでほとんど問題とされてこなかった朝鮮と明という二つの王朝国家の外交関係に光をあてるものである。両国間でやりとりされた外交文書をもとに外交関係を論じるという当然おこなわれてしかるべき研究であるが、これまでこうした研究は十分に行われてこなかった。外交文書は吏文という特殊な漢文の文体で記されており、歴史学のみならず、文学や言語学の分野においても意義あるものである。
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