研究課題/領域番号 |
19K13756
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07070:経済史関連
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
西川 輝 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 准教授 (30622633)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ブレトンウッズ体制 / 経常収支不均衡 / 資本自由化 / 為替自由化 / IMF |
研究開始時の研究の概要 |
1970年代に先進諸国で始まった資本自由化の流れのなか、1980年代にかけてこれら諸国の間で経常収支の不均衡が拡大した。その後、この現象は新興国を含む経常収支不均衡へと拡大し、現在、世界経済の不安定要因になっているが、資本自由化が経常収支不均衡の拡大をもたらしたメカニズムについては十分に解明されていない。そこで本研究では、1970~80年代に先進諸国間の経常収支不均衡が拡大した要因について、歴史実証的に解明することを目的としている。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、資本移動の自由化が1970~80年代における主要国の経常収支不均衡の拡大とどのように関連したのか解明することにある。本研究では、①すでにブレトンウッズ体制期から資本移動の自由化が始まっていたこと、②ブレトンウッズ体制が崩壊し経常収支不均衡が拡大するなか、各国は為替相場やマクロ政策の調整による不均衡の是正(リバランス)から資本移動による不均衡の維持(ファイナンス)へと政策を転換させていったこと等を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、既存の研究では為替相場やマクロ政策調整との関連でのみ論じられてきた1970~80年代における経常収支不均衡の拡大について、国際金融システムの構造転換すなわちブレトンウッズ体制の崩壊と資本自由化の進展という新たな視点から歴史具体的に解明したことにある。このことは、経常収支不均衡が世界規模に拡大した現代の国際金融システムの不安定性およびその解消に向けた政策形成に対しても有益な示唆を与えるものであると考えられる。
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